アメリカの実業家イーロン・マスク氏が、パリ五輪でメダルを獲得した韓国の女子射撃選手に注目しているようだ。
7月28日、フランス・シャトールーのフランス国立射撃場で行われたパリ五輪・射撃の女子10mエアピストル決勝では、韓国のオ・イェジン(19)が金メダル、キム・イェジ(31)が銀メダルを獲得した。
計10発を放ったシリーズ2までは、オ・イェジンが101.7点で全体1位、キム・イェジが101.5点で2位を記録していた。
その後、シングルショットで14発目終了時点でキム・イェジが141.9点とし、オ・イェジンの141.5点を抜いて逆転に成功した。2人が圧倒的な技量を見せ、韓国勢同士で金メダルを争う内容だった。
ただ、19発目を終えてオ・イェジンが192.1点とし、191.9点のキム・イェジを追い越した。
終盤にはインドのマヌ・バケル(22)が猛追を繰り広げた。一時はキム・イェジが3位に下がる場面もあったが、最後は韓国勢2人が銀メダル以上を確定させ、金メダルを争った。
そして、最後のショットで232.6点だったオ・イェジンは10.6点を放ち、合計243.2点で金メダルを確定した。231.5点だったキム・イェジは9.8点を放ち、合計241.3点で銀メダルを記録した。
そんななか、銀メダルを獲得したキム・イェジに、テスラ創業者としても知られるマスク氏が注目しているようだ。
マスク氏は7月30日(日本時間)、X(旧ツイッター)でとあるユーザーが公開したキム・イェジの過去の試合映像のポストに対し、「彼女(キム・イェジ)はアクション映画に起用されるべきだ。演技は必要ない!」と絶賛のコメントを伝えた。
同映像では、キム・イェジが帽子を後ろに被った状態で、ピストルの最後の一発を撃つ様子が映っている。射撃を終えても表情一つ変えない彼女の“クール”な姿が、世界中で大きく注目されているのだ。
ちなみに、マスク氏は別のポストに対する返信でも、「射撃の世界チャンピオンがアクション映画に出演することはクールだろう」と褒め称えていた。
キム・イェジは今後、自身のメイン種目である25mピストルが8月2日に予選、8月3日に決勝を控えている。今年5月、アゼルバイジャン・バクーで開催されたISFF射撃ワールドカップでは、同部門で1位に輝いており、今大会でもメダル獲得が期待されている。
なお、キム・イェジは1992年9月4日生まれの31歳。現在は全羅北道(チョルラブクト)の任実(イムシル)郡庁所属の射撃選手として活躍しており、家族に夫と6歳の娘がいる。
(写真提供=OSEN)
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