パリ五輪が開会式で韓国を「北朝鮮」と誤って紹介し、物議を醸すなか、今度は海外メディアが韓国の国旗に“中国国旗”を使用して騒動となっている。
7月29日から、韓国国内のオンラインコミュニティでは「オーストラリアのニュース画面で韓国国旗が中国で表示されている」というタイトルの投稿が話題を集めている。
物議を醸しているのは、オーストラリアのテレビ局『9NEWS』が28日(現地時間)、五輪1日目のメダルランキングを紹介した際の画面だ。
当時、『9NEWS』は5位の韓国について、国名は「KOREA REPUBLIC」と正式に表記した。ところが、国旗は本来の太極旗(韓国国旗)ではなく、五星紅旗(中国国旗)で表示していたのだ。
同ランキングでは中国も2位でランクインしていた。そのため、同じランキング内に中国国旗が2つ登場するという異様な光景が広がっていた。
これには、韓国のネット上では「これは間違いとは思えない。意図がある」「史上最悪の五輪だ」「ここまで来たらわざとか?」「ひどい…」「オーストラリアは恥を知れ」など批判のコメントが多数殺到していた。
パリ五輪で韓国をめぐるミスが起きるのは今回が初ではない。
まず、セーヌ川で行われた開会式では、韓国選手団が遊覧船に乗って入場した際、韓国のことを「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)」と紹介する事態が起きた。
当時、場内アナウンスは韓国をフランス語で「Republique populaire democratique de Coree」、英語で「Democratic People's Republic of Korea」と紹介した。いずれも「北朝鮮」を指す名称だ。
これを受け、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は尹錫悦(ユン・ソニョル)大統領に電話し、「発生した事故に関して弁解の余地はなく、IOC、2024年パリ五輪組織委員会、放送関係者など、すべての五輪関係者を代表して深くお詫び申し上げる。大統領に謝罪を受け入れていただきたい」と謝罪したと伝えられている。
選手名の誤記もあった。パリ五輪の公式SNSが、フェンシング男子サーブル個人戦で金メダルを獲得したオ・サンウク(28)について、本来の「Oh Sanguk」ではなく「Oh Sangku」と表記したのだ。
これは誤記を指摘する抗議コメントを受け、現在は「Oh Sanguk」に訂正されている。
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