Kリーグのユース大会に参加しているセレッソ大阪U-17の在日コリアン選手が、韓国メディアの取材に応じた。
韓国では7月13日より、忠清南道(チュンチョンナムド)天安(チョナン)市でユースサッカー大会「2024 GROUND.N Kリーグユースチャンピオンシップ」が開催されている。
2015年にスタートし、今年が10回目の開催となる「Kリーグユースチャンピオンシップ」は、U-18の部とU-17の部に分かれて実施。
このU-17の部にKリーグの24チームのほか、セレッソ大阪が招待され、計25チームで頂点をかけて争われている。大会はグループステージを経て、来る24日に決勝が行われる。
16日、グループステージ第2節で済州(チェジュ)ユナイテッドと対戦したC大阪U-17の先発メンバーには目に留まる名前があった。2007年生まれでCBを務める在日コリアンDF金龍基(キム・リョンギ)だ。
金龍起は済州戦で先発フル出場し、チームの3-0の勝利に貢献。そして試合後、韓国メディアの取材に応じた。
現在、C大阪のトップチームにはGKキム・ジンヒョン(37)やGKヤン・ハンビン(32)などの韓国人選手が所属している。彼らとの関係性について、金龍起は「個人的な話をしたことはありません。行き交うときに挨拶をする程度です」と話す。
韓国は幼少期に旅行で訪れたことはあるが、現地でサッカーの試合を戦うのは今回が初めてだ。
「韓国は開場も良いですし、景色も良いです」と感想を明かした金龍起は、「韓国は身長とフィジカルが良く、パワーとスピードもあるので、しっかり準備しなければ止めるのが難しい。そこが日本の選手と違う部分です」と韓国サッカーの印象を語る。
中学で中盤の選手だった金龍起は、高校進学後にCBにコンバートした。現役時代にKリーグの蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)ホランイ(現・蔚山HD FC)でプレーし、現在はC大阪U-18の指揮を執る金晃正監督は、「ボールを奪う部分や、対人守備の部分などを期待している。コリアンだからこそ、もっと頑張ってほしいという気持ちが大きい」と微笑みながら期待を伝えた。
金龍基本人も、「自分の強みは足元の技術と、サッカー理解度が高い部分です」と自信を示した。
そんな金龍起は最後に、「憧れの選手は決めていませんが、キム・ミンジェ選手(バイエルン・ミュンヘン)の試合をよく観ています。チームで必要不可欠な存在になりたいです」とし、「プロに上がり、代表はもちろん、海外で活躍するのが夢です」と目を輝かせながら決意を語っていた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.
前へ
次へ