ACL決勝進出を逃した蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督が、厳しい表情で試合を振り返った。
ホン・ミョンボ監督率いる蔚山は4月24日、敵地・横浜国際総合競技場で行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦で横浜F・マリノスと対戦。延長120分間を2-3(2戦合計スコア3-3)とし、PK戦で4-5と敗れた。
去る17日のホーム第1戦はMFイ・ドンギョン(26)の決勝点で1-0と先勝した蔚山だが、アウェイで迎えた第2戦は前半30分までにまさかの3失点。
その後、横浜FMに退場者が出て前半の内に2点を返し、2戦合計スコアをイーブンに戻したが、数的優位を活かせずPK戦に突入。5人目のキッカーを務めたMFキム・ミヌ(34)が失敗し、PK戦での敗退となった。
試合後会見では冒頭に「結果として非常に残念だ」と一言伝えた後、「横浜F・マリノスの勝利を祝福する」と相手を称えたホン・ミョンボ監督。
「序盤に失点したことが大きかったが、それでも選手たちは諦めずに食らいつき、最後まで戦った」と、開始早々の複数失点からイーブンまで持ち直した選手を評価した。
ただ、「我々の立場としては、もう少し得点が入る状況はあったが決まらなかった。相手の(1人)退場後に多くの攻撃を試みたが、第1戦と同じく第2戦も(望むほどの)得点が出なかった」と、2試合通して見られた決定機逸を嘆いていた。
指揮官は3失点後にMFイ・ギュソン(29)を下げ、MFダリヤン・ボヤニッチ(29)をピッチに送り出した。
異例ともいえる前半途中の交代だったが、元スウェーデン代表ボランチの投入直後にコーナーキックでMFマテウス(28)が得点。さらにはボヤニッチを基点としたカウンターでPKを獲得、さらには相手選手が1人退場となるなど、明らかに試合の流れが変化した采配だった。
ボヤニッチの起用についてホン・ミョンボ監督は、「前半に中盤で安易なプレーが何度か見られた。そのプレーによって、リズムが大きく変わってしまう瞬間が多かった。ボヤニッチは後半から(投入する)計画があったが、早く出場させるしかなかった。十分に自分の役割を果たしてくれたと思う。第1戦以降、両チームが(お互いの)戦術などを認識していたなか、ボヤニッチのカードを早く切らざるを得なかったが、彼はよくやってくれた」と振り返っていた。
なお、ACL準決勝敗退となった蔚山は次戦、28日にホームで済州(チェジュ)ユナイテッドとのKリーグ1(1部)第9節を戦う予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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