一年で約80人招集! 初優勝で結実したU-23韓国代表スタッフ陣の「たゆまぬ努力」とは

2020年01月28日 サッカー

韓国全土を足しげく回った努力が結実した。

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2019年、U-23韓国代表率いるキム・ハクボム監督はじめ、イ・ミンソン・ヘッドコーチ、チャ・サングァンGKコーチらスタッフ陣は、誰よりも多忙な一年を送った。

オリンピック予選を兼ねたアジアサッカー連盟(AFC)U-23選手権に向けた準備過程で、最大限多くの選手を見極めるべく努めたからだ。

(写真提供=韓国サッカー協会)キム・ハクボム監督(写真左端)

彼らはKリーグ1やKリーグ2といったプロリーグはもちろん、大学の大会にも熱心に出向き、1997年以降生まれの選手たちを見定めた。2018年ジャカルタ・アジア大会優勝によって代表への門が狭まれた現状の中、一人でも多くの隠れた原石を見つけ出すためだ。

この1年間、9度にわたる招集でU-23韓国代表に呼ばれた選手は約80人に上る。プロチームや大学、さらには高校生までキム監督の呼び出しを受け、全ポジションで抜け目なくテストが行われた。起用できる選手が限られるGKでさえも、8人も名前が挙がったほどだ。

招集選手の所属は国内や欧州、日本のほか、カザフスタンリーグでプレーする選手もいた。キム監督は手間をかけうる選手がいると耳にすれば、実際に代表に招集して自らの眼で評価した。個人スキルや戦術理解度がキム監督の構想とマッチする選手を探すべく、努力は一年にも及んだ。

予選に出場した選手でさえも落とされる険しい競争

キム監督は体系的な順序で先発メンバーの幅を狭めていった。2018年12月に蔚山(ウルサン)で2度に渡り48人の候補選手を観察し、U-23選手権予選に臨むメンバーを確定した。

(写真提供=韓国サッカー協会)2018年12月の冬季トレーニングの様子

予選すらも一種のオーディションとなった。3月の予選で招集されたメンバー23人の内、今回の本戦にも出場した選手はキム・デウォン、オム・ウォンサン、イ・ドンジュン、キム・ドンヒョン、イ・ドンギョン、ウォン・ドゥジェ、イ・サンミン、イ・ユヒョン、アン・ジュンス。半分にも満たない9人のみだ。

予選突破以降もキム監督はテストを続けた。5月に旌善(チョンソン)で再び若い選手たちの顔を確認した際には、チョ・ギュソンやキム・ジンギュ、メン・ソンウン、カン・ユンソンなど今回の本戦でも良いプレーを見せた選手もいた。以降、9月から11月までは実戦トレーニングを通じて最終メンバーを選抜した。

選抜の過程にはスタッフ陣のち密な連携も光った。

スタッフ陣全員で視察した大会もあったが、それが無理な場合は各々に分かれて選手の動向を見極め、話し合いを通じて状態をチェックした。キム監督は、コーチらの意見も取り入れて最終的な決定を下した。

このように、複雑で長い選出過程の末に精鋭揃いのメンバー23人を確定した。アジア大会でチームを優勝に導いたスタッフ陣のたゆまぬ努力と連携に裏付けされた、今回のU-23選手権優勝であった。

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