韓国バレー女帝キム・ヨンギョン(36)が現役継続明言!“MVP表彰”の授賞式で明言「もう一度…」

「引退」と「現役延長」の岐路に立たされた元女子バレー韓国代表のキム・ヨンギョン(36、興国生命ピンクスパイダーズ)が、来季もプレーを継続することを明かした。

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キム・ヨンギョンは4月8日、ソウル良才洞(ヤンジェドン)のThe-Kホテルで行われた2023-2024シーズンの韓国Vリーグ授賞式で、「次のシーズンも見ることはできるのか」という質問に「ここでそんな質問を受けるとは思わなかった」と驚きを示しつつ、次のように伝えた。

「たくさん悩んだ。チームとも多く話し合った。来シーズン、多くのファンのためにもう一度挑戦することにした」

キム・ヨンギョン
キム・ヨンギョン

36歳でも“リーグトップクラス”

キム・ヨンギョンは30代後半に突入した2023-2024シーズンも、相変わらずの技量をVリーグ女子部で披露した。36試合に欠かさず出場し、45%の高いアタック成功率で775得点を記録。韓国人選手の得点ランキング1位に上がった。

そのほか、レシーブ効率5位(42.46%)、ディグ7位(セット当たり3.829回)、守備総合8位など、攻守にわたって大活躍。文句なしの“リーグ最高の選手”と呼ばれた。授賞式でも正規リーグMVPとベスト7に表彰された。

シーズン終盤のポストシーズンも圧巻のパフォーマンスを見せ続けたキム・ヨンギョン。1988年生まれの36歳と、いつ引退してもおかしくない年齢ではあるが、体力面で不足は感じられなかった。

興国生命との契約は今季を最後に終了する。そのため、キム・ヨンギョンとしては「引退」か「現役延長」のどちらかを選択しなければならなかった。

興国生命側は当然、キム・ヨンギョンとの再契約を望んだ。抜群の技量はもちろん、屈指のファンダムを誇るキム・ヨンギョンと決別する理由はなかったからだ。Vリーグ全体を見渡しても、関係者や各チームも同じ意見だった。

依然として大観衆を呼び寄せることができるキム・ヨンギョンは、Vリーグの資産であり宝物だった。

キム・ヨンギョン
(写真提供=KOVO)キム・ヨンギョン

結局、決断に迫られたキム・ヨンギョンはシーズン終了後に悩みを深め、最終的に興国生命との同行を選択した。

キム・ヨンギョンが現役延長を明らかにすると。授賞式の現場に訪れたすべての関係者が一斉に拍手を送った。難しい決断を下した“バレー女帝”への感謝の気持ちを込めた拍手だった。

そんななか、普段からバレー界に苦言を惜しまないキム・ヨンギョンは、「今後の韓国バレーがもっと上手くできるよう、ここにいるすべての方が悩み、努力しなければならないと思う」と提言も伝えていた。

キム・ヨンギョン
キム・ヨンギョン

なお、キム・ヨンギョンの所属事務所LIANATは今月4日、キム・ヨンギョンの代表引退を記念した国家代表チームイベント試合と韓国国内初の世界女子バレーボールオールスター戦を、来る6月8日と9日にソウルの蚕室(チャムシル)室内体育館で開催することを発表した。

オールスター戦では女子バレー韓国代表の黄金時代を率いた選手たちがともにするほか、キム・ヨンギョンと国境を越える友情を築いた女子バレー界の世界的な元・現役選手たちも、キム・ヨンギョンの呼びかけに応じて韓国を訪問する予定だ。

◇キム・ヨンギョン プロフィール

1988年2月26日生まれ。韓国・京畿道出身。身長192cm。興国生命ピンクスパイダーズ所属。小学4年生からバレーを始め、2005年に新人ドラフト1位で韓国Vリーグの興国生命ピンクスパイダーズに加入。その後、日本のJTマーヴェラスをはじめトルコや中国など海外を転々とし、2020-2021シーズンに興国生命に11年ぶり復帰。その後、中国でのプレーを経て2022年6月に興国生命に再復帰した。東京五輪ではキャプテンとして女子バレー韓国代表をベスト4に導き、2021年8月12日に代表引退を発表。2019年8月からは『シッパンオンニ(食パンお姉さん)』という名前でYouTubeチャンネルを運営している。

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