負傷から戻ってきたバレンシアのイ・ガンイン(18)が、後半期に逆襲を狙う。
イ・ガンインは2019年11月末に太ももを負傷して以降、約2カ月間試合に出場できなかった。12月には韓国でリハビリを行った。
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着実にコンディションを整えたイ・ガンインは、1月19日に行われたマジョルカとのリーグ戦後半に投入され、30分ほどプレーした。チームが0-3でリードを許しており、さらに1人が退場して数的劣勢という困難な状況だった。結局バレンシアは1-4の大敗を喫している。
チームは敗れたが、イ・ガンインの動きは全体的に軽かった。ボールタッチには自信が見られ、運動量も多かった。久しぶりの実戦ということを踏まえれば、悪くない姿だった。
イ・ガンインは前半期、浮き沈みの激しい時期を送った。
9月のリーグ戦で初ゴールを決め、バレンシアの歴代最年少外国人選手得点記録を塗り替えると、欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグでも競争力を証明して高評価を受けた。
しかし負傷で離脱し、少なくない時間をピッチの外で送らなければならなかった。その間、バレンシアは5試合で3勝2分と奮闘し、リーグ7位と上位圏が見えてきている。
イ・ガンインの復帰は、バレンシアのさらなる力になる見通しだ。
シーズンの半分が過ぎたが、バレンシアは現在もラ・リーガとスペイン国王杯(コパ・デル・レイ)、そしてチャンピオンズリーグと3つの大会を並行している。来る1月23日にはスペイン国王杯32強戦を行うが、相手が3部リーグのチームであるため16強進出が有力だ。
多くの大会を消化しなければならないため、イ・ガンインも必要な選手となる。
さらにウインガーのゴンサロ・ゲデスやマヌ・バジェホ、ストライカーのロドリゴ・モレノ・マチャドなどが負傷で欠場している。攻撃陣の力になるイ・ガンインの活躍が必要だ。
韓国サッカー協会は当初、タイで行われているアジアサッカー連盟(AFC)U-23選手権のために、イ・ガンインの招集を要請した。しかしバレンシアは招集を拒否した。イ・ガンインを一日も早く復帰させて、試合に出場させるための選択だった。
U-23韓国代表に合流できなかったことは残念だが、イ・ガンインの現在の立ち位置を考慮すると、悪い結果ではなかった。
イ・ガンイン個人にとっても後半期は非常に重要だ。新たな競争に乗り出すからだ。イ・ガンインは約2カ月もチームを抜けていたため、後半期に良い姿を見せなければ次シーズンの立場は苦しくなる。
クラブの信頼とは別に、今後への可能性を見せつけてこそ、長期的な競争において優位に立つことができるだろう。
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