日本が警戒していた“北朝鮮遠征”が霧散した。
サッカー日本代表は3月21日(日本時間)、北中米W杯アジア2次予選で北朝鮮と対戦。1-0で勝利を収めた。
日本は4-2-3-1でスタート。GKは鈴木彩艶、DFは右から菅原由勢、板倉滉、町田浩樹、中盤の底に田中碧、守田英正、二列目に堂安律、南野拓実、前田大然、そしてワントップに上田綺世の面々で試合に挑んだ。
一方の北朝鮮は4-1-4-1を使用。GKカン・ジュヒョク、DFキム・キョンソク、チャン・グクチョル、キム・ボムヒョク、キムユソン、MFリ・ウンチョル、ペク・チョンソン、キム・グボム、ハン・グァンソン、チェ・ジュソン、FWジョン・イルグァンのスタメンの並びだ。
戦前は厳しい戦いになると予想されたが、試合開始2分で日本が先制点を記録し、リードする展開に。その後も追加点は生まれず、日本が勝利を収めた。
ところが、試合後、日本サッカー協和の田嶋幸三会長が突然のニュースを伝えた。
田嶋会長は「アジアサッカー連盟(AFC)から突然連絡がきた。北朝鮮から平壌(ピョンヤン)開催が難しいというレターが届いた」として、「26日に平壌の金日成総合競技場で行われる予定だったアウェー戦は、平壌で開催されないだろう」と直接明らかにした。
また『共同通信』も「平壌開催が中止された。北朝鮮が意向を伝えた」と報じている。
この件に関して、現地メディアの『北朝鮮労働新聞』は「日本で悪性伝染病が広がっている」とし、「日本で増えている劇症型溶血性レンサ球菌感染症拡散を防止するための措置として、開催を取り消した」としている。
日本代表は22日に北京へと向かい、25日に北朝鮮入りする予定だった。試合は26日に行われる。
突然の日程変更に、森保一監督は「すでに決まったことに対して、私たちは最善の準備をするだけ」とし「現在の状況を受け入れ、今後、どのように展開するかは分からないが、まずは疲労が蓄積した選手、今日試合に出場した選手たちの回復に集中する」と述べた。
続いて「どこで試合ができるかは分からないが、与えられた環境の中で、回復と次の試合のためのコンディション調節をしていく」と伝えている。
一方、北朝鮮のシン・ヨンナム監督は「今後起こることについては私がここで申し上げられない」とコメントしている。
(記事提供=OSEN)
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