大谷翔平のナ・リーグMVPは「簡単ではない」と韓国紙、厳しい見解のワケ「“指名打者のみ”では…」

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平(29)は本日(3月6日/日本時間)、古巣ロサンゼルス・エンゼルスとのオープン戦に「2番・指名打者」で出場している。6年間所属したエンゼルスとの初対戦だ。

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ドジャースは去る2月25日にもエンゼルスと対戦しているが、当時大谷は出場しなかった。今回、初めて元同僚たちと再会することになる。ドジャースはムーキー・ベッツ(31)、大谷、フレディ・フリーマン(34)のMVP上位打線が稼働する。

来る3月20~21日に韓国ソウルでMLBレギュラーシーズンの開幕2連戦を戦うドジャースは、ロサンゼルスに戻りエンゼルスとのオープン戦3試合を戦う。同月25~27日に行われ、ドジャー・スタジアムで2試合、エンゼル・スタジアムで1試合だ。

そして、29日にセントルイス・カージナルスとのホーム開幕戦を迎える。

“一刀流”大谷のMVP受賞は「容易ではない」

チームは現在までオープン戦12試合を消化したが、大谷はホームゲーム3試合のみの出場にとどまっている。

ただ、3試合すべてで強力な“砲火”を放った。7打数5安打5打点、三塁打1本、本塁打1本。長打率1.429、OPS(出塁率+長打率)は2.206。昨季ア・リーグMVPらしい活躍ぶりだ。

大谷はエンゼルス時代に2度(2021年、2023年)ア・リーグMVPを受賞した。満場一致のMVPを2度も受賞したのは大谷が史上初だ。その背景には、投打を完璧にこなす“二刀流”がある。

今季はナ・リーグでMVP争いを繰り広げる。人々はシーズン前に予想するナ・リーグMVPの強力な候補として、前年度受賞者のロナルド・アクーニャ・ジュニア(26、アトランタ・ブレーブス)を挙げている。

アクーニャ・ジュニア以下では、ドジャースのベッツ、フリーマン、大谷と続く。5位はサンディエゴ・パドレスのフェルナンド・タティス・ジュニア(25)だ。

大谷がベッツ、フリーマンに次ぐ4番手とされている理由は、2024年シーズンは投手として出場せず、打者のみの“一刀流”でプレーするからだ。

大谷翔平
(写真提供=AP/アフロ)大谷翔平

これまで指名打者でMVPを受賞したのは大谷だけだ。アメリカ野球殿堂入りをしたデビッド・オルティーズ(48)もMVPを受賞したことはない。2005年には打率0.300、47本塁打、148打点、OPS 1.001を記録したが、全米野球記者協会(BBWAA)の投票でアレックス・ロドリゲス(48)に押され、2位にとどまった。

翌2006年シーズンも打率0.287、54本塁打、137打点、119四球、OPS 1.049と絶好調だった。しかし、MVP投票ではジャスティン・モーノー(42)、デレク・ジーター(49)に敗れ3位だった。BBWAAは指名打者を“半分の選手”とし、投票に消極的だった。アメリカ野球殿堂入りの投票時も同様だった。

大谷のMLB史上初の指名打者MVPは、“二刀流”というプレミアム付きだった。マウンドに上がらず、純粋に指名打者としてのみ競争した場合はMVP受賞が容易ではないという意味だ。

仮に今季指名打者としてのみ出場し、過去に誰も成し遂げられなかった記録を生み出すのであれば、当然可能性はある。そのときは、MLBに新たな歴史が刻まれる瞬間だ。だからこそ、今季のナ・リーグのMVP争いは非常に興味深い。

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