蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)を率いるホン・ミョンボ監督が、ヴァンフォーレ甲府とのACLベスト16第2戦を振り返った。
蔚山は2月21日、国立競技場で行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦の第2戦で甲府に2-1で勝利。2戦合計スコア5-1とし、準々決勝進出を果たした。
去る15日のホーム第1戦を3-0と制し、大幅リードの状態でアウェイ第2戦を迎えた蔚山。試合は前半早々にFWキム・ジヒョン(27)が先制点を決め、後半は甲府の攻勢を受けて終盤に失点したが、アディショナルタイムにFWチュ・ミンギュ(33)の得点で勝ち越しに成功した。
試合後、記者会見に出席したホン・ミョンボ監督は「今日はアウェイゲームで、少し難しい雰囲気になると予想していた」と切り出すと、「相手は序盤から強く出て、早く得点して試合の流れを掴もうとしていたが、そこに対する準備を我々もしていた。チーム全体として失点しない方に重きを置き、逆に先制できたことで我々がリズムに乗ることができた。相手は最後まで一生懸命プレーしたが、最終的に我々が良い内容と結果を得ることができた」と総括した。
また、先制点をマークしたキム・ジヒョンや2戦3発のチュ・ミンギュなど、攻撃陣についても称賛。特にキム・ジヒョンについては「チームで最も良いコンディションを維持している選手」とし、チュ・ミンギュも含めて「2人が今の攻撃陣のなかでも好調を維持している。今後もさらに活躍してくれるはずだ」と期待を寄せた。
甲府を下した蔚山は、ACL準々決勝で全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースとの同国対決を戦う。“現代家ダービー”とも呼ばれる因縁のライバル対決には「全北がどのように準備してくるかは我々も予測している。チームとしてよりよい準備ができるようにしたい」とコメントした。
なお、蔚山は来る3月1日にホームの蔚山文殊(ウルサン・ムンス)サッカー競技場で浦項(ポハン)スティーラーズとのKリーグ1(1部)開幕戦を戦う。
(取材・文=姜 亨起/ピッチコミュニケーションズ)
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