「多くの休息をとるためにグループ1位突破が切実だった。 それでもこのハードな日程を引き受け、次の準備をしなければならない」
サッカー韓国代表のユルゲン・クリンスマン監督は1月31日午前1時(日本時間)、カタール・ドーハで行われたAFCアジアカップでサウジアラビア代表との16強戦を制して準々決勝進出のチケットを手にした後、厳しい試合日程についてこう話した。
サウジア戦はジェットコースターに乗ったような試合だった。韓国は先制ゴールを許した後、後半終了直前、チョ・ギュソンが決めた劇的なヘディングゴールで同点とし、延長戦を含めた120分の血闘とPK戦の末、8強行きのチケットを手にした。
クリンスマン監督はベンチにじっと座ることはなく、ときおり大きなジェスチャーを取りながら試合を見守った。 監督の焦りは後半開始早々に先制点を許した後から始まった。後半終了直前、チョ・ギュソンの同点ヘッドが爆発するまで、テクニカルエリアに出たまま戦況を見守った。
マレーシア代表とのグループリーグ最終戦で後半のアディショナルタイムに同点ゴールを許した時はベンチに座ったままだが、それとは比較・対照的な姿だった。敗れれば「すべて終わり」となる真剣勝負でのクリンスマン監督の心情がそのまま表れた。
試合後、クリンスマン監督は「マンチーニ監督がサウジを強いチームに変えた。昨年9月、サウジとAマッチを行ったが、その時と多くの変化があったようだ。前半は主導権を握れなかった。ハーフタイムの時に雰囲気を変えようとしたし、後半はいい面が出た」と振り返った。
そして、「PK戦を準備してきた。 チョ・ヒョヌの好セーブがあった。次のラウンドに進出できてうれしい。準々決勝では良い結果を出したい」と付け加えた。
劇的な勝利を勝ち取ったが、準々決勝まで残された時間はたった2日だ。韓国代表は2月3日午後6時30分(日本時間)、オーストラリア代表と対戦する。 1月28日に行われたインドネシアとの16強戦で勝利して中4日で準々決勝を迎えるオーストラリアに対し、韓国に与えられたのは中2日。延長の血闘とPK戦の末、8強に進んだ韓国とは「体力面」で差が出るかもしれない。
クリンスマン監督は「90分以内に試合を終えたかった。多くの休息のためにグループ1位が切実だった。日本を避けるためにグループ2位になったと思う人もいるようだが、まったく違う。 このようなハードな日程を受け入れ、次の準備をしなければならない。 準備時間は短いが、今日の勝利がチームの雰囲気に肯定的な影響を与えることを願う」と力を込めて話した。
「優勝」という目標は変わらない。 クリンスマン監督は「サッカーではどんなことでも起こりうる。優勝の約束よりは優勝という目標を持って大会に臨んでいる。困難が多いだろうが、最善を尽くすという意味だ。 選手たちとチームの資質を見れば十分にできるだろう」と強調して記者会見を締めくくった。
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