「自尊心に傷」韓国代表、GS6失点は歴代最多の屈辱 最終節はもはや“事実上の判定負け”【アジア杯】

プライドが大きく傷ついた。韓国と対戦すると、それまで得点がなかったチームもゴールを決めるようになるからだ。

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サッカー韓国代表は1月25日(日本時間)、カタール・アル=ワクラのアル・ジャヌーブ・スタジアムで行われたアジアカップ・グループE第3節でマレーシア代表と対戦し、3-3で引き分けた。

後半アディショナルタイム終盤に痛恨の同点弾を喫し、手にしたはずの勝利を逃す形となった。

この日、韓国はコーナーキックからFWチョン・ウヨン(24、シュトゥットガルト)、PKからFWソン・フンミン(31、トッテナム)が得点を決めた。もう1点は、MFイ・ガンイン(22、パリ・サンジェルマン)の直接フリーキックが相手GKのオウンゴールに繋がった。

大会前までは「グループ全勝」が目標だったはずのFIFAランキング23位の韓国は、“近似値”にすら届かなかった。2勝もできなかった。

バーレーン代表(86位)相手に3-1の勝利を収めただけで、以降はヨルダン代表(87位)に2-2、マレーシア代表(130位)に3-3といずれも引き分けた。

ユルゲン・クリンスマン監督
(写真提供=OSEN)ユルゲン・クリンスマン監督

格下と見た相手に連続失点…“袋叩き”に遭う韓国

マレーシア戦も立ち上がりは良かった。前半21分、コーナーキックからイ・ガンインが上げたクロスをチョン・ウヨンがヘディングで合わせ、先制に成功した。

しかし、後半7分に同点を許した。きっかけは安易な守備だった。

MFファン・インボム(27、ツルヴェナ・ズヴェズダ)が自陣でボールを奪われると、最後はDFキム・ミンジェ(27、バイエルン・ミュンヘン)や飛び出したGKチョ・ヒョヌ(32、蔚山HD FC)も無力化され、無人のゴールネットを揺らされた。

ソン・フンミン
(写真提供=OSEN)ソン・フンミン

弱り目に祟り目で、後半17分にはPKで逆転を許す。

ペナルティエリア内で相手選手と空中のボールを競り合ったDFソル・ヨンウ(25、蔚山HD FC)は、高く上げた足を相手の足首に当ててしまう。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の結果、主審はPKを宣告し、マレーシアが得点に成功した。

それでも、韓国は意地を見せて試合のバランスを取った。その主人公がイ・ガンインだ。

後半37分、ペナルティエリア内で得たフリーキックからイ・ガンインが直接シュートを狙うと、鋭く曲がったボールは相手GKのセービングを受けながらもゴールイン。アジアサッカー連盟(AFC)公式では相手のオウンゴールと認められたが、イ・ガンインの才能が爆発した瞬間だった。

そして、終了間際に勝ち越しに成功した。後半アディショナルタイム4分、左サイドからのクロスに反応したFWオ・ヒョンギュ(22、セルティック)が相手DFに倒されると、主審がPKを宣告。これをソン・フンミンが決め、土壇場で3点目を挙げた。

試合はそのまま終了するかと思われたが、まさかの幕切れを迎えた。後半アディショナルタイム14分、マレーシアに再同点となるゴールを許してしまったのだ。結局、試合は3-3の引き分けで終了した。

マレーシア
(写真提供=OSEN)マレーシア再同点の場面

決勝トーナメント進出自体に支障はない。韓国は2勝1敗(勝ち点6)を記録した首位バーレーンに続き、2位でベスト16に進出した。来る1月31日、韓国はサウジアラビアと準々決勝のチケットを巡って争う。

韓国は今大会のグループステージ3試合で6失点した。これは韓国の歴代アジアカップ・グループステージ最多失点だ。これまでの最多失点は、1996年大会の5失点だった。

客観的に戦力を見て、対等なチームに韓国がゴールを許したわけではない。いわゆる“格下”と評価されるチーム相手に、グループステージ3試合連続で失点するという不名誉な記録を残したのだ。

何より、3失点を喫したマレーシアはFIFAランキング130位だ。107ランクも差があるにもかかわらず、韓国は勝ち点3を獲得できなかった。屈辱の引き分けであり、事実上の判定負けだ。

まさに、韓国は“袋叩き”に遭った。

マレーシアは初戦でヨルダンに0-4で大敗し、バーレーンにも0-1で敗れていた。韓国と対戦するまで、今大会で1ゴールも決められずにいた。

何より、マレーシアは2敗を喫したことで、韓国との対戦前にすでにグループ敗退が確定していた。最終節の勝利に対するモチベーションが大きくない状況だった。

このような状況のマレーシア相手に、韓国は3度もゴールを許して引き分けた。バーレーンとヨルダンも、韓国相手にそれぞれ1ゴール、2ゴールを決めている。

クリンスマン監督は大会前、「優勝の自信がある」と笑顔で高らかに宣言していた。何度も強調していたし、今もその考えに変わりはないだろう。しかし、いざふたを開けてみると、韓国はグループステージの時点から苦しい戦いぶりを見せていた。

(記事提供=OSEN)

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