サッカー韓国代表が「アジアカップ優勝」という目標を達成するためには、目先のミッションから解決しなければならない。現時点で“日韓戦”を想定するのは油断禁物だ。
1月12日よりカタール・ドーハで開幕するアジアカップ。本大会に出場する韓国代表の目標は当然、優勝だ。
キャプテンのFWソン・フンミン(31、トッテナム)を筆頭に、DFキム・ミンジェ(27、バイエルン・ミュンヘン)、MFイ・ガンイン(22、パリ・サンジェルマン)、FWファン・ヒチャン(27、ウォルヴァーハンプトン)、MFイ・ジェソン(31、マインツ)など欧州ビッグリーグで活躍する選手が多数。まさに“黄金世代”を保有しているだけに、優勝を目指さない理由はない。
何より、韓国は1956年、1960年の第1~2回大会で2連覇したのを最後に、半世紀以上もの間アジアカップで優勝したことがない。“アジア最強国”を自負するには恥ずかしい成績だ。
今大会で64年ぶりとなるアジア頂点の座を掴み取ってこそ、再びアジア最強のプライドを築くことができる。
韓国が優勝を言及するうえで欠かすことができない相手が日本だ。
運命のライバルであり、やはりアジア屈指の強豪国である日本も、今大会の強力な優勝候補である。
韓国より多くの欧州組を保有する日本は、直近の国際Aマッチで9連勝中と驚くべき勢いを見せている。連勝の過程ではドイツやトルコ、カナダなど強豪国を圧倒しており、強大な戦力を誇っている。
FIFAランキングを見ても、日本が17位でアジア最上位だ。韓国は同23位で、同21位のイランに次ぐアジア3番手としている。
組み合わせ上、韓国と日本がともにグループステージを首位通過した場合、両国は決勝で激突する可能性がある。当然、お互いをけん制するしかない。
ただ、“日韓戦”よりもまず先に考えなければならないことがある。グループステージ突破、そして決勝進出を果たすまでに決勝トーナメントで生き残ることだ。
韓国がグループステージを突破できないという可能性は非常に低い。問題は決勝トーナメント以降の旅程だ。
韓国がグループEを首位通過し、決勝トーナメント1回戦を勝ち抜いた場合、準々決勝ではグループC首位通過が有力のイランと対戦する可能性が高い。
そして、準決勝はグループAのカタールとの対戦が有力だ。いずれも、現時点では直接対決での勝利を確信することができない相手だ。
仮に相手が変わると仮定しても同様だ。アジアカップで決勝トーナメントに進出した相手に明らかな“弱者”はいない。
去る6日に行われたイラク戦だけ見ても、中東勢がどれだけ厳しい相手であるかを身をもって体感した。
実際、ソン・フンミンやイ・ガンイン、キム・ミンジェなどベストメンバーが揃った後半は得点を挙げられず、前半にイ・ジェソンがマークした決勝点も個人技から生まれたものだ。
GKキム・スンギュ(33、アル・シャバブ)の好セーブがなければ、イラクにリードされた状態で前半を負えたかもしれない。韓国はアジアカップ前最後の強化試合となるイラク戦を1-0の辛勝で終えた。
韓国は前回の2019年大会において、カタールの“一発”を受けて準々決勝で早期敗退した経験がある。
当時も韓国は優勝候補の一角だった。一度負ければすぐに去らなければならないトーナメントにおいて、先の目標よりも目の前の試合に集中しなければならないという教訓を得た大会だった。
韓国はいよいよ決戦の地ドーハに入り、本格的な大会準備に突入する。
これからはまず、グループステージの1試合1試合だけを考えるモードに突入しなければならない。
多くのサッカーファンが待ち望む“日韓戦”は、まだまだ遠い未来の話だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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