侍ジャパンに今回も勝てなかった韓国野球…日本から吸収すべき“投打の技術”とは?【韓国の視点】

完敗するという予想とは裏腹に対等な試合を繰り広げた。

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11月19日、東京ドームで行われた「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」決勝の“日韓戦”の話だ。

今大会でも日本の野球のレベルが高いことが確認されたが、特に投手陣の制球は逸品だった。それでも、韓国の投手も劣らない勢いで応酬し、実質的な“名品投手戦”を繰り広げた。

延長10回、キム・ドヨン(20、KIAタイガース)の打席での球審のボール判定を除けば、生半可な判定によって試合の流れが大きく妨げられることもなかった。それだけ投手が慎重にピッチングしたおかげだ。

韓国が日本に学ぶべき“投打技術”

24歳以下の選手たちが披露した技量は、今季の韓国プロ野球KBOリーグのポストシーズン14試合よりもはるかに高い水準だった。

大きく成長したという印象が感じられ、もう少し努力すれば日本と再び肩を並べられるという期待感も抱くことができた。

韓国を率いるリュ・ジュンイル監督も、「今大会を通じて選手たちは一段階成熟したと思う。来年にはプレミア12があるが、今回のメンバーからほとんど選ばれるのではないかと思う」と選手の健闘を称えた。

それとともに、「非活動期間の12~1月に可能なトレーニングをしてほしい。特に、2月1日から始まる春季キャンプですぐに実戦を戦えるよう、1月には体を仕上げるよう呼びかけた」と伝えた。

”準備”の重要性を改めて強調したもので、小さな努力が積み重なれば実力につながるという助言だ。

大会を戦った若手も大きな経験を得た。

クァク・ビン(24、斗山ベアーズ)やノ・シファン(22、ハンファ・イーグルス)などの主軸選手は、「結果は残念だが多くのことを学んだ大会だった。日本の投手の制球、打者のコンタクト能力などは、自分が知っていた世界がすべてではないことを悟らせた」と口をそろえた。

チェ・ジミン
チェ・ジミン

実際に日本の野球のレベルを肌で体感したことで、実力差の原因を理解できるという意味と解釈される。

韓国は今大会、日本と2度の対決でいずれも1点差の惜敗を喫した。日本の精鋭メンバーに大敗したWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)とは多少温度差のあった試合だった。

もちろん、2度の対戦でいずれも1点差で敗れたことが、日本との格差を縮めたと考えてはならない。それでも、「到達不可能なレベル」ではないことを確認できた。

両国の野球の違いはとても繊細な部分で目立ったが、この違いを克服することは容易ではない。

基本技の重要性は今後も継続して強調しなければならない部分だ。特に、投球と打撃の“基本”である内角攻めと流し打ちは、韓国の選手が必ず備えなければならない技術だ。

日本の投手は左右、サイドスローなど問わず内角攻めに躊躇がなかった。スライダーやフォーク、チェンジアップなどを左右打者の内角深めに突き刺す制球がかなり印象的だった。

外側が基本ではあるが、打者の視線を揺さぶって恐怖を倍増させるには内角攻めが欠かせない。

ラウル・アルカンタラ(30、斗山ベアーズ)やウィリアム・クエバス(33、KTウィズ)など韓国プロ野球屈指の助っ人投手たちも、左打者相手の内角攻めに苦労し、特定チームに劣勢を見せたのは公然の秘密だ。投球は攻撃という理由を証明する結果でもある。

逆説的にも、投手の内角攻めは外角を活かすための布石だ。そのため、打者は外角の球を反対方向に打ち返す技術を“基本的に”備えなければならない。

リュ・ジュンイル監督
リュ・ジュンイル監督

ノ・シファンが10日表、二死一塁で作り出した打球が頻繁に出なければならない。

日本の打者は進塁打を作る際、意図的に押しのけるスイングをした。コースや球種、試合状況に応じてスイングの軌道を多様に操る技術は、韓国の打者も必ず見習わなければならない点だ。

若手選手たちは今大会を通じて覚醒した。

この覚醒が、2024年プレミア12、2026年WBCと名古屋アジア大会、2028年ロサンゼルス五輪とつながる国際大会で“実力”として証明されることを願っている。韓国野球は再び飛躍することができるはずだ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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