「浦和遠征で負けなければ…」過密日程控える浦項、監督が“最初の2試合”の重要性を強調したワケ

2023年10月18日 サッカー #ACL #Kリーグ

浦項(ポハン)スティーラーズを率いるキム・ギドン監督が、10月の代表戦後最初の2試合の重要性を強調した。

【関連】浦和とACL同組・浦項が「ピンチ」な理由

キム監督は10月18日、ソウル龍山区(ヨンサング)のナインツリープレミアロカウスホテルで行われた「HANA 1Q Kリーグ1ファイナルラウンド2023メディアデー」で報道陣の取材に応じ、「国際Aマッチ期間中が一番休めなかったと思う。シーズン終盤で再び火を付けなければならないのに、“椎間板ヘルニア”になった」と苦笑いしながら語った。

もっとも、指揮官が実際に腰を痛めたわけではない。チームの主軸となる選手が離脱したことに対し、独特な表現を用いたわけだ。

というのも、浦項はMFオーベルダン(28)が左膝の内側側副靭帯断裂、DFヴァンデルソン(34)が右下顎骨骨折と、2人のブラジル人選手が直近のリーグ戦で負傷離脱した。いずれも今季絶望が確実と見られている。

「オーベルダンは中枢的な役割を果たしてくれていた。どう解決していけば良いか悩んでいる。代案は探したと言えば探したが、それで解決できるかどうかはわからない」と率直な心境を明かしたキム監督は、「ヴァンデルソンは6kg痩せたという。フェイスガードを着用してでもプレーすると言っていたが、試合に出られるのは最後の1~2試合になるだろう。悩みは多いが、選手がいなければいないなりにしなければならない」と強調した。

豊富な運動量、堅固な守備力で中盤を支えたオーベルダンは、今季公式戦(リーグ戦、カップ戦、ACL)全試合で先発フル出場を続ける鉄人級の活躍を披露していた。ヴァンデルソンも左サイドバックながら、元ウィンガーらしく積極的にチャンスを演出するなど、持ち味の爆発的なスピードで相手の脅威となっていた。

浦項スティーラーズ
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)浦項スティーラーズ

3週間で最大7試合…浦項は過密日程をどう戦う?

そんな2人が抜けた浦項は、シーズン最終盤に中2~3日の連戦を戦う過密日程が控えている。

まず、来る20日にホームの浦項スティールヤードで仁川(インチョン)ユナイテッドとのリーグ戦第34節を行った後、24日にはアウェイの埼玉スタジアム2002で浦和レッズとのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第3節を戦う。

直後、28日には全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースとのリーグ戦第35節、11月1日には済州(チェジュ)ユナイテッドとのFAカップ準決勝を、いずれも敵地で戦う。

仮にFAカップ準決勝で勝利した場合は4日に決勝を迎える。決勝はホーム開催となるとはいえ、中2日の連戦は大きな負担だ。

そして、11月8日にはホームで浦和とのACLグループ第4節、12日にはアウェイの蔚山文殊(ウルサン・ムンス)サッカー競技場で蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)とのリーグ戦第36節に臨む。浦項は約3週間の間に、最大7連戦をこなす可能性がある。

キム監督は「まずは仁川戦を上手く戦わなければならない。3週間で7試合を戦う。(仁川戦で勝利してこそ)残りの試合をある程度楽に戦えるのではないかと思う。浦和遠征も負けずに戻ることができれば、次がホームゲームだ。今後の計画をしっかり立てなければならない。FAカップに“オールイン”できるかどうかを決められるだろう」と説明した。

キム・ギドン監督
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)キム・ギドン監督

浦項は現在、リーグ戦第33節終了時点で15勝13分5敗の勝ち点58とし、勝ち点67で首位の蔚山と9ポイント差の2位に位置している。残り5試合であることを考慮した場合、逆転でのリーグ制覇は簡単なことではない。

「自分たちが上手くできなかったからだ。シーズン中はずっと良い状況があったが、それを越えることができなかった。ただ、やれるところまではやってみなければならない。蔚山との東海岸ダービーも残っている。必ず勝利したい」

キム監督は最後に、「FAカップで敗退した場合、リーグ戦2位にならなければ来季ACLに出場できない。FAカップで優勝すれば、ほかの優先度を多少下げることもできる。状況を見て、集中して選択することがあるだろう」と伝えた。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.

【写真】元Jリーガーと破局した美人アイドルの曲線美

「正直、日本が羨ましい」韓国代表選手のホンネ

【動画】惨敗の韓国代表、悲痛な帰国現場

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集