運命の“日韓戦”決勝を前に悪いニュースだ。U-24韓国代表の主力FWオム・ウォンサン(24、蔚山現代)が負傷で倒れた。
オム・ウォンサンは10月4日(日本時間)に行われた杭州アジア大会・男子サッカーの準決勝ウズベキスタン戦で先発出場した。
前半4分にはFWチョン・ウヨン(24、シュトゥットガルト)の先制ゴールをアシストするなど、持ち前のスピードを活かした突破でウズベキスタンの守備陣を攻略していた。
ところが、後半17分にオム・ウォンサンは倒れた。ウズベキスタンのDFイブロヒムハリル・ユルドシェフ(22)の激しいタックルに遭い、しばらく起き上がることができなかった。ファン・ソンホン監督も心配した様子で見つめていた。
担架で運ばれることはなかったが、直後の20分にオム・ウォンサンはFWアン・ジェジュン(22、富川FC 1995)との交代でベンチに下がった。
試合後、ミックスゾーンでも一人で歩けず、関係者におんぶされてバスに乗り込んだ。
ファン・ソンホン監督は試合後の記者会見で、「(オム・ウォンサンの負傷程度は)確認が必要だ。ほかの選手たちは問題ない。これまで怪我なくやってきた。最後までチェックしなければならない」と心配を伝えた。
ミックスゾーンで取材に応じたチョン・ウヨンは、「負傷がひどくなければ良いが、ウォンサンさんの話では足首を少しひねったと言っていた」と状態を伝えた。
オム・ウォンサンは6月に行われた中国との親善試合でも負傷し、戦列離脱を余儀なくされたことがある。今回も負傷交代となっただけに、再び離脱期間が生じるかが懸念される。
何より、韓国は来る7日に日本と決勝で対戦する。金メダルを取らなければならない、絶対に勝たなければならない試合だ。
ファン・ソンホン監督は「すべてを注ぎ込む。理由を問わず勝利する」と誓った。2列目の選手が順番に役割を果たしているとはいえ、攻撃のオプションは多ければ多いほど良い。
“韓国のサラー”の別名も持つオム・ウォンサンは、爆発的なスピードを活かしたサイドアタッカーだ。決勝前に彼を失うとなれば、韓国にとっては大きな打撃とならざるを得ない。
韓国がオム・ウォンサンの負傷程度に神経をとがらせている理由はそこにある。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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