男子バスケットボール韓国代表のアジア大会優勝の夢が潰えた。優勝どころか、“17年ぶりノーメダル”という不名誉な結果を得てしまった。
韓国代表は10月3日、杭州アジア大会・男子バスケの準々決勝で中国と対戦し、70–84の完敗を喫した。この敗北によって韓国は、2006年のドーハ大会以来、初めてノーメダルで大会を終えることとなる。
また、1954年マニラ大会から同種目に出場してきた韓国は、ドーハ大会に続いて2度目のベスト4入りを逃す結果となった。
1次リーグの日韓戦では先のワールドカップメンバーではない“第2陣”に77-83で敗れ、ベスト8直行に失敗。このようにして迎えた中国戦、試合序盤から韓国は無気力だった。
高さで劣るなか、スピードとアウトサイドシュートで対抗しなければならなかったが、体力の低下か足が重そうに見えた。シュートの決定率も低く、守備も緩慢で中国に相次いで3Pシュートを許した。期待された韓国のシューター、チョン・ソンヒョンと、センターのラ・ゴンアも役割を果たせなかった。ヤン・ホンソクが14得点で奮闘するも、力不足だった。
第1クォーター、若手選手たちで構成された中国は、頻繁なミスで思うような試合運びを展開できなかった。しかし、韓国も主力のホ・フンとラ・ゴンアらが力を発揮できず、13-20で終えることに。韓国は第1クォーターで3Pシュート6本を全て失敗し、主導権の確保に失敗した。
続いて第2クォーターからは中国の一方的な攻勢が続いた。勢いに乗った中国を止められず、一時点差は30-50まで広がったほどだ。この流れは第3クォーターも変わらなかった。結局、第3クォーターまで中国は3Pシュート成功率50%(7/14)を記録し、韓国を圧倒した。
だが、第4クォーターにはラ・ゴンアとビョン・ジュンヒョンが復活し、試合終了3分10秒を残して61-74まで追撃。しかし、中国はタイムアウトで試合の流れを断ち切り、余裕を持って勝利を確定させた。
“万里の長城”を越えられなかった韓国はメダル獲得に失敗し、順位決定戦に追い込まれることになった。
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