韓国Kリーグ1(1部)王者の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)が、日本のJ1リーグの川崎フロンターレと韓日の自尊心をかけた対決を繰り広げる。
蔚山は本日(10月3日)19時、等々力陸上競技場で川崎FとのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループI第2節を戦う。
去る9月19日、ホームの蔚山文殊(ウルサン・ムンス)サッカー競技場で行われたBGパトゥム・ユナイテッド(タイ)との初戦では、ハンガリー代表FWアーダーム・マルティン(28)のハットトリックで3-1の勝利をおさめ、爽快なスタートを切った。
そして今回、川崎遠征で2連勝に挑む。
蔚山は直近の公式戦4試合で2勝2分の無敗とし、流れを取り戻した。
川崎F戦前最後のリーグ戦第32節では、アウェイで浦項(ポハン)スティーラーズと対戦し0-0の引き分けで終了。これで20勝6分6敗の勝ち点66とし、2位の浦項(勝ち点58)との8ポイント差をキープ。残り6試合の時点で依然として首位の座を維持しており、2連覇に向けて着実に前進を続けている。
川崎Fとは3大会連続での対戦だ。2021年は決勝トーナメント1回戦で激突し、PK戦までもつれる死闘の末に蔚山が勝ち上がった。当時は韓国代表GKチョ・ヒョヌ(32)のビッグセーブ連発がチームに勝利をもたらした。
また、2022年はグループステージで2度対戦。第1戦では1-1と引き分けるも、第2戦では3-2で勝利した。ただ、最終的に蔚山、川崎Fともにグループステージ敗退という苦い結果に終わった。
蔚山の注目すべき選手は絶対的守護神のチョ・ヒョヌだ。
Kリーグ1屈指のキーパーと評価されるチョ・ヒョヌは、今季リーグ戦31試合出場で35失点を記録している。直近の浦項戦では相手の枠内シュート9本をすべてセーブし、蔚山に貴重な勝ち点1を届けた。
韓国代表の先輩である川崎FのGKチョン・ソンリョン(38)との対決も注目ポイントだ。
チョン・ソンリョンは川崎Fに現在まで8シーズン在籍中のベテランで、今季リーグ戦では17試合に出場。アウェイでジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)と対戦したACL第1節では1-0の無失点勝利を支えた。
チョ・ヒョヌとしては自身初の等々力となる今回、大先輩チョン・ソンリョンの前で真価を発揮できるかが関心事だ。
そして、ここ最近でコンディションと自信を完全に取り戻した元日本代表MF江坂任(31)も、“Kリーガー”として川崎の地に乗り込む。
Kリーグでの登録名を「アタル」とする江坂は、浦和レッズ時代の2022年2月12日に行われた川崎FとのFUJIFILM SUPER CUPで2ゴールを炸裂させ、2-0の勝利に大きく貢献。チームに優勝カップをもたらした良い記憶がある。
何より、ザスパクサツ群馬、大宮アルディージャ、柏レイソル、浦和と渡り歩いて誰よりもJリーグに詳しいだけに、蔚山の選手として戦う今回の川崎F戦でも活躍を期待したい。
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