韓国に常駐せず、外遊を続けたことで批判を集めたサッカー韓国代表のユルゲン・クリンスマン監督が、急きょ韓国に帰国することになった。
韓国サッカー協会(KFA)は9月13日午後、「クリンスマン監督は当初、今週末に行われるバイエルン・ミュンヘンの試合を視察した後、欧州クラブ訪問や関係者とのミーティングを経て、10月のAマッチを控えて欧州のコーチングスタッフと現地で分析を進めて帰国する予定だった。ただ、本日のコーチングスタッフ会議において、10月のメンバー発表前にKリーグの選手を先に確認する業務を開始することで決定し、日程が変更となった」と発表した。
このため、クリンスマン監督は14日午後にも仁川(インチョン)国際空港を通じて韓国に帰国し、インタビューなどを実施する予定だ。
クリンスマン監督が急きょ日程を変更した理由は、自身に対して極端に否定的な世論によるものとみられる。
今年2月末から韓国代表の指揮を執るクリンスマン監督だが、韓国国内には2カ月程度しか滞在せず、主にアメリカや欧州を転々としていたことで議論を呼んだ。
Kリーグを視察して国内組をほとんどチェックしない一方、欧州でテレビ番組に出演したり、UEFAチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグの組み合わせ抽選会に出席したりするなど、代表監督としての業務と関係のない日程を消化し、批判を集めていた。
そんななか、本業の代表監督としては試合内容も結果も得られない状況が続いたが、本人は無責任な態度で一貫し、記者会見を通じても「(現状で)問題ない」という立場に固執したことで、世論の激しい抵抗に直面した。
現在、クリンスマン監督に対する韓国国民の視線は「最悪」に近いと言っても過言ではない。
就任から7カ月もたっておらず、6試合しか戦っていない段階であるにもかかわらず、すでに一部では「解任論」も叫ばれているほどだ。
クリンスマン監督の「勝手な行動」を統制できずにいたKFAも、結局は現在の状況を深刻に認知する段階に突入した。
韓国サッカー界の事情に詳しい複数関係者によると、KFA側がクリンスマン監督に韓国帰国を要請したという。
クリンスマン監督本人も現在の世論とKFAの立場を考慮し、韓国帰国を選択した。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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