大量得点の日本と対照的…決定力不足に悩む韓国、ドイツの名ストライカー就任効果は「ゼロ」なのか

大量得点を続ける日本代表とは対照的だ。韓国代表率いるドイツの名ストライカーによる“レッスン効果”はいつ発揮されるのだろうか。

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韓国代表の指揮を執るユルゲン・クリンスマン監督は、かつて一世を風靡したレジェンドストライカーだった。

ドイツ代表では国際Aマッチ通算82試合40ゴールを記録し、1987-1988シーズンには当時世界最高峰のリーグだったブンデスリーガで得点王に輝いたこともある。

現役引退後、指導者としては度々議論を呼んでいるが、選手としては疑いの余地のないトップストライカーだった。

それだけに、クリンスマンが韓国代表の新監督に就任するというニュースに国内の世論は初めから否定的だったが、「攻撃陣にとっては役に立つだろう」という期待感はあった。

世界最高のゴールゲッターだった彼が韓国のストライカーにノウハウを伝授することで、今まで以上に発展するきっかけを作ることができるという希望だった。

昨年のカタールW杯で2得点を記録したFWチョ・ギュソン(25、ミッティラン)も、「自分にとって本当に大きな助けになるのではないかと思う。熱心に学んでみたい」と話したことがある。

レジェンドストライカーの就任効果はなし?

ただ、就任当初の期待とは裏腹に、クリンスマン監督体制でストライカーたちは思うような存在感を示せずにいる。

元ガンバ大阪のFWファン・ウィジョ(31、ノリッジ・シティ)をはじめ、チョ・ギュソン、FWオ・ヒョンギュ(22、セルティック)の攻撃陣3人は、現体制での直近5試合でわずか1ゴールしか決めていない。

6月のエルサルバドル代表戦でファン・ウィジョが決めた得点が唯一で、チョ・ギュソンとオ・ヒョンギュは未だ得点を決められずにいる。

去る9月8日(日本時間)に行われたウェールズ代表戦でも、先発のチョ・ギュソン、途中出場のファン・ウィジョはそろって無得点に終わった。レジェンドストライカーの監督就任効果は現時点で発揮されていない様子だ。

そもそも、得点力に限らずチーム全体に及ぼす影響力そのものが大きくないため、懸念が高まっている。

このため、FWソン・フンミン(31、トッテナム)を最前線で起用する案も浮上しているが、クリンスマン監督はファン・ウィジョら専門のストライカーを起用することを諦めていない。

左からオ・ヒョンギュ、チョ・ギュソン、ファン・ウィジョ

韓国代表は来る13日、英ニューカッスルのセント・ジェームズ・パークでサウジアラビア代表と対戦する。

クリンスマン監督は3月と6月の国際親善試合で毎試合異なるストライカーを先発起用してきた。

3月はコロンビア代表戦でチョ・ギュソン、ウルグアイ代表戦でファン・ウィジョ。6月はペルー代表戦でオ・ヒョンギュ、エルサルバドル戦でチョ・ギュソンが先発出場した。

そして、直近のウェールズ戦はチョ・ギュソンが先発起用されたため、今度はオ・ヒョンギュかファン・ウィジョがチャンスを得る可能性が高い。

オ・ヒョンギュはまだ国際Aマッチでの得点がない。2001年生まれとまだ若いだけに、初ゴールを決められれば自信につながり、今後のさらなる成長を期待できるはずだ。

シーズン開幕後も所属チームで出場機会を得られず、イングランド2部チャンピオンシップのノリッジに移籍したファン・ウィジョもモチベーションは十分だ。ウェールズ戦で無得点に終わったチョ・ギュソンも同様だろう。

ユルゲン・クリンスマン監督

韓国代表はクリンスマン監督就任以降の5試合で3分2敗と、新体制で勝利がない。

サウジアラビア戦も引き分け以下に終われば未勝利の期間はさらに延び、負担を抱えたまま10月の国際Aマッチまで待たなければならない。クリンスマン監督はもちろん、選手たちにも悪影響を及ぼしかねない。

今度こそは勝利が必要なだけに、ストライカーの活躍が求められる。得点は基本であり、チームメイトを活かすプレーも同時にこなせてこそ、チームの攻撃にも活気が戻ってくる。

ソン・フンミンやFWファン・ヒチャン(27、ウォルヴァーハンプトン)は国際Aマッチ前のリーグ戦で得点し、コンディションを引き上げた状態だ。

誰が先発出場するとしても、ストライカーとのシナジー効果を発揮しなければならない。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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