サッカー韓国代表を率いるユルゲン・クリンスマン監督が、自身とは何の関係もないUEFAチャンピオンズリーグ(CL)組み合わせ抽選会の現場に姿を現した。
クリンスマン監督は9月1日(日本時間)、フランス・モナコのグリマルディ・フォーラムで行われた2023-2024シーズンのCLグループステージ抽選会に出席した。
クリンスマン監督は欧州サッカー連盟(UEFA)のチーフ・オブ・フットボールを務めるズボニミール・ボバン氏などと会って記念撮影をするなど、和気あいあいとした時間を過ごしていた。
写真だけ見ても、指揮官が明るい表情をしていることがわかる。
ただ、なぜCL組み合わせ抽選会の現場にクリンスマン監督は訪れたのかがわからない。
CLは韓国代表監督として働く彼にとって何の関係もない。DFキム・ミンジェ(26、バイエルン・ミュンヘン)、FWオ・ヒョンギュ(22、セルティック)、MFイ・ガンイン(22、パリ・サンジェルマン)らが大会に出場すること以外には、クリンスマン監督が深く関与する理由もない。
以前の記者会見で「現代サッカーの流れを知るためにCLの試合をよく見ている」と述べたように、戦術的インスピレーションを得るために試合会場に訪れたのであれば多少理解はできるが、だからといってなぜ組み合わせ抽選会にも参加したのかは疑問だ。
何より、韓国では今週末にKリーグの試合が行われる。
クリンスマン監督は、今回の招集でMFイ・ドンギョン(26、蔚山現代)、MFイ・スンミン(29、光州FC)、GKキム・ジュンホン(20、金泉尚武)らを招集した。今年3月と6月の代表戦では選ばれていなかった選手だ。
また、6月の代表戦で招集されるも試合に出場しなかったMFムン・ソンミン(31、全北現代モータース)、DFキム・ジュソン(22、FCソウル)なども、まだクリンスマン監督が上手く把握していない選手だ。
Kリーグの現場で国内組の選手のパフォーマンスをチェックすることもなく、クリンスマン監督は韓国からはるかに遠いモナコまで移動し、外遊を楽しんでいる様子だ。
クリンスマン監督は在宅勤務をめぐる議論のなか、代表メンバー発表記者会見の省略も行っており、大きな批判に直面している。
甚だしくは、Kリーグの現場にも姿を現さずに海外に滞在し、ウェールズ現地で選手たちと会うことになる。
サッカー代表監督が火に油を注ぐような態度で指摘を受け続けるのは近年あまり見られなかった光景だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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