ロナウジーニョ、ファビオ・カンナヴァーロ、マルコ・マテラッツィが韓国を訪れた。
【写真】2002日韓W杯の「あの人は今」…韓国代表23人の“その後”
Racing City Groupコリアは8月10日午前11時、ソウル永登浦(ヨンドゥンポ)のフェアモントアンバサダーソウルで3人の合同記者会見を開催。今回のイベントはRacing City Groupと旅行会社トラベリングが主催。2018年に創立したRacing City Groupは、欧州、南米、中東をメインにサッカー事業を展開しており、トラベリングは韓国のVIPツアーおよび海外旅行専門会社だ。
ロナウジーニョは8日17時、仁川空港第1ターミナルを通じて入国。現役時代は“宇宙人”とも称され、華麗な個人技で一時代を築いた名手だ。ブラジル代表としては2002年日韓W杯で優勝トロフィーを掲げ、2005年にバロンドール、2004、2005年にはFIFA年間最優秀選手賞を受賞した。
そして2006年ドイツW杯で優勝したイタリア代表メンバーのカンナヴァーロ、マテラッツィは、ロナウジーニョより1日遅い9日に入国した。カンナヴァーロは同年、DFとして史上3人目となるバロンドールを受賞したレジェンドだ。3人は今後、韓国でユースサッカークリニック、ユーチューブ撮影、韓国文化体験など多様なスケジュールを消化する。
ロナウジーニョ、カンナヴァーロ、マテラッツィとの一問一答は以下の通り。
◇
――サッカー界ではマイナーな韓国で試合をした時の気分はどうだったか。
カンナヴァーロ:どこでもサッカーをするのは楽しくていいことだ。FIFAはサッカーのグローバル化に向けて努力しているため、ためらう理由はなかった。韓国選手たちがヨーロッパで良い姿を見せているため、韓国での試合も十分に良い経験だと思う。
マテラッツィ:カンナヴァーロと似たような考えだ。それに、私は自分が選手として相変わらず健在だということを見せたかった。
ロナウジーニョ:韓国でサッカーをしてコミュニティを活性化させ、ほかの友人と楽しくサッカーができるという点で、今大会に参加することになった。
――3人は現役時代に韓国代表と対戦したことがある。韓国サッカーについての印象は。
ロナウジーニョ:韓国はかなり早い時間で頂上に登った。今、かなり世界的なレベルのサッカーを駆使するチームだと思う。
マテラッツィ:約20年前のことを思い出しても、韓国は良い力を持っていた。毎ワールドカップで韓国は発展する姿を見せてくれたと思う。
カンナヴァーロ:2002年のワールドカップ以降を考えると、韓国はより多くの発展を遂げたと思う。韓国ユースのサッカー文化のためだと思う。多くの選手がヨーロッパに進出し、キム・ミンジェ(現バイエルン・ミュンヘン)のようにナポリで優れた活躍を見せてくれた選手が出てきた。中国で監督業をしていた時も、韓国チームは常に厳しい相手だった。
――カンナヴァーロとマテラッツィの2人に聞きたい。キム・ミンジェのプレーを現地で見守った専門家として、どのような評価を下すか。
マテラッツィ:私はナポリ出身ではないため、似合わない質問だ。キム・ミンジェは1シーズンで本当に良い姿を見せ、(実力を)証明したと思う。
カンナヴァーロ:私が中国で監督をしていた時、キム・ミンジェを直接見る機会があった。その時もいい選手だったが、ミスが多かった。しかし、この2年間、ヨーロッパでプレーしたことで大きく成長した。昨シーズン、ナポリでは本当に優れた活躍を見せた。彼のおかげでセリエA優勝を果たすことができた。私見だが、キム・ミンジェは私にTシャツをくれると言ったのに渡さずドイツに行ったよ(笑)。
――韓国のDFに対する評価を聞かせてほしい。
カンナヴァーロ:私が思う韓国DFの長所は、集中力に優れ、試合を読む能力に優れている。常に発展しようとする姿勢が確固たるものだ。イタリア人DFの長所と似ている。私も韓国のDFが好きだ。
――歴代最高の韓国選手は誰だと思うか。
マテラッツィ:私はパク・チソンが最高だと思う。私は彼のことが好きだ。
ロナウジーニョ:マテラッツィと同じく、パク・チソンが最高だ。私が相手にした韓国選手の中で最高だった。
カンナヴァーロ:私は日韓W杯当時、ベンチにいたのでよく分からない(笑)。
――もしも、日韓W杯の韓国戦で自分が出場していたら、結果は変わっていたと思うか。(延長の末に韓国が1-2で勝利)
カンナヴァーロ、マテラッツィ:当然だ。絶対上がれた。
――キム・ミンジェのナポリ残留を要請したことがあるか。
カンナヴァーロ:私が言った。キム・ミンジェはナポリのために残らなければならないと。キム・ミンジェが去ったあと、ナポリのファンたちはとても怒っていた。観光でもいいので、キム・ミンジェにはいつかナポリに戻ってきてほしい。
――日韓W杯でゴールデンゴールを決めたアン・ジョンファンは覚えているか。
マテラッツィ:彼は良い選手だった。しかし、日韓W杯の記憶のせいで、決して良い思い出がある選手ではない。
――韓国に良い思い出がないと言いながら、ずっとファンサービスをしてくれた理由は何か。
マテラッツィ:ファンにはいつも感謝しているからだ。私を愛してくれるほど、良い姿を見せなければならないと思う。
カンナヴァーロ:ファンサービスは当然のこと。時間の都合上、できることも限られるが、当然すべきことだ。
(記事提供=OSEN)
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