ベンチでスパイク履かず、ネイマールと談笑…“韓国の至宝”がPSG日本ツアー全試合を欠場したワケ

パリ・サンジェルマン(PSG)に加入した“韓国の至宝”が、最後まで日本のピッチでプレーすることはなかった。 

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8月1日、国立競技場では『Paris Saint-Germain/Inter Milan JAPAN TOUR 2023』としてPSGとインテルが対戦し、インテルが2-1で勝利を収めた。 

敗れたPSGは先月25日のアル・ナスル戦(0-0で引き分け)、28日のセレッソ大阪戦(2-3で敗北)に続き、日本ツアー3試合を未勝利で終えることになった。 

この試合では異様な光景もあった。後半途中から、観客席の各所で子どもたちによる「ネイマール!」のコールが起こったのだ。ブラジル代表FWネイマール(31)の出場を望むサッカーファンたちの切実な叫びだった。 

時計の針が進むにつれてその声は大きくなり、一時はスタジアム全体で響き渡るほどの大合唱に。ただ、今年2月末の右足首負傷から完全に回復していないこともあってか、本人がベンチを離れることはなく試合終了。結局、日本では1分もプレーすることがなかった。 

インテル戦から“中1日”の韓国訪問

そんなネイマールと同じく、今回の日本ツアーで全試合を欠場したのが今夏新加入の韓国代表MFイ・ガンイン(22)だ。彼も来日前の7月21日に行われたル・アーヴルとのプレシーズンマッチで右太ももを痛め、日本での試合出場は困難と伝えられていた。

イ・ガンインはインテル戦でベンチ入りこそしたが、試合前はGK陣が先にウォーミングアップをこなすなか、フィールドプレーヤーでは唯一先にピッチに登場し、一人黙々とラン中心のメニューをこなしていた。 

その後、フィールドプレーヤーがウォーミングアップを始めてからも加わることはなく、コーチとボールを使ったメニューをこなすなど、コンディション調整に努める様子だった。 試合中もスパイクではなくランニングシューズを履き、ベンチでネイマールと隣同士に座ったまま、タイムアップのホイッスルが鳴るまで戦況を見守っていた。

また、試合後のミックスゾーンにもイ・ガンインは登場せず。ネイマールなど欠場した数選手がミックスゾーンを通過してチームバスに乗り込んだ一方、イ・ガンインは報道陣の前に姿を現すこともなく国立を後にした。

(写真提供=長田洋平/アフロスポーツ)インテル戦でベンチに座るネイマール(左)、イ・ガンイン(右)

もっとも、イ・ガンインがここまで慎重にコンディション調整に努めるのは、日本ツアー終了後すぐに韓国でもう1試合を控えていることもあるだろう。 

PSGは本日(8月2日)、金海(キメ)国際空港を通じて韓国に入国した後、翌3日に釜山(プサン)アジアード主競技場で全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースと対戦する。同試合は韓国のストリーミングサービス「Coupang Play(クーパン・プレイ)」が主催するスペシャルマッチ「Coupang Playシリーズ」の第3戦として行われる。 

PSGはインテル戦から中1日で全北と戦う。韓国入国当日の夜に公開トレーニングを行い、3日の試合も17時キックオフという過密日程ではあるが、それでも開催に至ったのは、イ・ガンインがPSG移籍後初めて母国に凱旋することも大きいだろう。

PSG対全北の開催が正式発表されたのは7月21日。チケット販売も開催約10日前の7月24日からスタートという急なスケジュールではあるが、座席はすでに5万席以上が売れたという。

ちなみに、最も高額なチケットは「プレミアムテーブル席A」で60万ウォン(日本円=約6万円)。最も安いチケットは「3等席C(5万ウォン=約5000円)」で、同じ3等席Cでも視野制限席の場合は3万ウォン(約3000円)と設定されていた。

PSGの日本ツアーはヤンマースタジアム長居で行われたアル・ナスル戦が2万5432人、C大阪戦が3万2430人、国立でのインテル戦が5万139人と、いずれも満席には届かなかった。

それだけに今回、釜山に来場する5万人以上の観客はイ・ガンインの出場を待ちわびているだろう。日本では実現しなかったが、“韓国の至宝”がPSGのユニホームを着てプレーしてくれることを期待したいところだ。

取材・文=姜 亨起(ピッチコミュニケーションズ)

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