女子野球韓国代表が1週間の集中合宿訓練を行っているなか、レジェンドが特別コーチとして参加した。
慶尚南道・昌原市(キョンサンナムド・チャンウォンシ)野球・ソフトボール協会の全面的な支援により、女子野球韓国代表は7月14日から20日まで猛練習中だ。
チーム最年長のシン・ヌリ外野手は「こんなに長く合宿したのは初めてだ。確かに野球だけに集中できる環境なので、野球や筋力強化など、足りない部分を埋められる時間になるようだ」と話した。
韓国では現在、豪雨によって甚大な被害が及んでいる状況だ。それは昌原も例外ではなく、代表チームは16日に予定されていた女子社会人チームとの親善試合が中止となってしまった。
一方で、17日には、オリックス・バファローズや福岡ソフトバンクホークス、シアトル・マリナーズ、ロッテ・ジャイアンツでプレーした韓国球界のレジェンド、イ・デホが一日コーチとして訪問。代表のヤン・ソジン外野手は、「普段から尊敬していたイ・デホ選手を、直接見ることができて良かった。イ・デホ選手が独自のバッティングノウハウをワンポイントで理解しやすく説明してくれた。打撃姿勢やボールを打つタイミング、試合の時どうするのかなどだった。そして、いい話をたくさんしてくださり、意味深い時間だった」と満面の笑みを浮かべた。
シン・ヌリはロッテ・ジャイアンツの長年のファンだそうだ。そんな彼女は今回、ファンではなく代表選手としてイ・デホに遭遇した。「10年以上見守ってきた“朝鮮の4番打者”からワンポイント指導を直接受け、イ・デホ選手が打つ姿も近く見ることができて、とても不思議で良かった」と微笑んだ。
続いて「イ・デホ選手は選手たちの質問一つひとつに、自ら手本を見せながら情熱的に指導してくれた。また、選手たちのヒッティングポイントが前すぎるので、もう少し後ろに引いて打てば理想通りに打てるアドバイスしてくれた」と伝えている。
忙しいスケジュールのなかでも昌原まで快く駆けつけ、情熱的な指導を終えたイ・デホは本紙『スポーツソウル』に「普段から女子野球がうまくいくことを願っていたが、ちょうど女子代表のヤン・サンムン監督と(親友の)チョン・グンウ首席コーチが良い機会を与えてくれた。そのおかげで昌原に来ることができた」と話した。
そして「代表選手たちが野球を本当に愛し、真心を尽くしているというのが感じられた。一つでも多く学ぼうと質問する姿に感動した」とし、「野球選手としての心構えについて話した。打席では単純に考えれば考えるほど良い結果が出るからだ」と指導内容についても明かしている。
最後にイ・デホは、代表としても多くの国際大会で結果を出してきた身として、「大韓民国を代表する国家代表としての自負心を持って国際大会に臨んでほしい。すべてのプレーで最善を尽くせば、良い結果がもたらされるだろう。 大韓民国女子野球代表チームファイト!」と応援メッセージを伝えた。
女子野球韓国代表は今後、8月6日にカナダ・サンダーベイへと向かい、8日から12日までの5日間、「2023女子野球ワールドカップ(WBSC)」の予選に臨む。
史上初の本選進出に挑戦する韓国(世界ランク10位)は、カナダ(3位)、アメリカ(4位)、オーストラリア(8位)、香港(11位)、メキシコ(12位)とともに予選A組に入った。A、B組それぞれの上位2チームとワイルドカード(組3位)の2チームが、来年開催の「世界野球ワールドカップ」本選へと進出可能となる。
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