世界で惨敗続きの韓国バレーが“日本製”公式球を導入するワケ…国内製使用も選手から変更訴え相次ぐ

韓国プロバレーボールのVリーグで日本製の公式球が使用されることになった。すべては国際大会での競争力強化のためだ。

【写真】大谷翔平を生観戦した韓国バレー美女

韓国バレーボール連盟(KOVO)は6月27日に開催した第19期第6回理事会で、公認球の供給業者を既存の国内メーカー「STAR」から日本メーカー「ミカサ」に変更することで決定した。

Vリーグでは2022-2023シーズンまでSTARの「グランドチャンピオン」を公認球として使用していたが、来る8月のカップ戦からミカサの「V200W」を公認球として使用する。

KOVOが日本メーカーの公認球を導入するようになったのは、相次ぐ国際大会での不振のためだ。

実際、女子バレー韓国代表はFIVBバレーボールネーションズリーグ(VNL)で昨年に続き今年も全敗を続けており、男子バレー韓国代表はそもそもVNLに出場すらできていない。

VNLでの女子バレー韓国代表(黒)

国際大会の結果が国内リーグの人気に直結する韓国スポーツの特性上、KOVOも国際大会でいかに好成績を残せるかに神経を使っている。

KOVOが、来る9月に開催される杭州アジア大会で金メダル獲得に成功した場合、代表選手たちに男女それぞれ1億ウォン(日本円=約1000万円)の褒賞金を与えることを発表しただけでも、その本気度がわかる。

公認球は選手のパフォーマンスを左右する絶対的要素ではないが、できることは何でもしようという気持ちで、今回公認球変更に踏み切った形だ。

そもそも、Vリーグでプレーする選手たちは、韓国国内でもFIVB主管大会で使用されるミカサの「V200W」を導入すべきだと主張し続けていた。

男子バレー代表のセッターとして長年活躍したベテランのハン・ソンス(37、大韓航空ジャンボス)は、「代表に選ばれた場合、ミカサのボールに慣れるまでに3週間はかかる。時には試合中でも“完璧な感覚ではない”と感じることがある。銃を持たないで戦場に出る気分だ」と言い切ると、「Vリーグでもミカサのボールを使用しなければならない」と強く訴えた。

ハン・ソンスに限らず、多くの選手や指導者も同じ主張をしていた。

STARの「グランドチャンピオン」は重量が260~280gと、ミカサの「V200W」とほぼ変わらない。

ただ、「グランドチャンピオン」が10枚のパネルで構成されるのに対し、「V200W」は18枚のパネルで製作される。また、どちらもディンプル(表面の小さな溝)があるものの、面積や溝の深さが異なるため、触る感覚に差が生じる。

何より価格差も大きい。「V200W」は「グランドチャンピオン」より40%程度価格が高い。

(写真提供=KOVO)韓国Vリーグで使用されていたSTARの「グランドチャンピオン」

選手たちは公認球に敏感だ。特にレシーブをする選手が最も影響を受けやすい。複数のバレー選手に話を聞いても、「V200W」の方がパネルが多い分揺れも激しいため、サーバーに有利な一方レシーバーには不利となる。

普段の国内Vリーグでは「グランドチャンピオン」を受け、国際大会では「V200W」を受けるとなれば、適応が難しいのは当然だろう。アタッカーに正確なトスを送らなければならないセッターも同様だ。

ハン・ソンスの言う通り、数週間練習を行う場合でも、日常から「V200W」を公認球として扱う他国の選手と比べて、韓国の選手の適応力が落ちるのは当然だ。

実際、日本をはじめトルコや中国、イタリア、ブラジルなどほとんどのリーグは「V200W」を公認球として使用している。

Vリーグのとある指導者は、「公認球の変更は変数になり得るだろう。特にレシーバーが苦労するかもしれない。それでも、国際大会での適応を考えれば、KOVOが良い決定を下したと言えるはずだ」と伝えていた。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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