大谷翔平(28、ロサンゼルス・エンゼルス)が“オオタニらしくない”ピッチングで、1イニングだけで2本もの本塁打を許した。
大田には4月28日(日本時間)、本拠地エンゼル・スタジアムで行われたオークランド・アスレチックス戦に先発投手兼3番打者として出場した。
今月22日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦以来、6日ぶりにマウンドに上がった大谷。初回はストレートを使わず、スイーパーやカットボール、スプリットなど変化球を織り交ぜ、9球で相手を三者凡退に仕留めた。
2回も完璧だった。先頭打者ジェイス・ピーターソン(32)と続くシェイ・ランゲリアーズ(25)を連続三振で斬った後、ライアン・ノダ(27)を遊飛で抑えた。同回では最速158kmのストレートも初めて披露されたほか、スイーパーとカットボールの組み合わせが目立った。
また、3回も三者凡退ですぐに終了。3回まで9人の打者相手に関東を披露した大谷だった。
ところが、3回にエンゼルスが5点のリードを得た直後、4回に突如として制球が乱れた。
先頭打者のエステウリ・ルイーズ(24)を死球で出塁させた後、一塁走者の二盗、さらには暴投による三塁への進塁を許し、あっという間に無死三塁に追い込まれてしまう。
その後、コナー・カペル(25)を四球で塁に出し、続くブレンド・ルーカー(28)に3点本塁打を浴びた。2023年シーズン初の被本塁打だった。
一挙3失点して以降も大谷は揺れ続けた。ピーターソンをこの日2度目の死球で塁に出し、再び暴投で二塁まで進まれた挙句、無死二塁でランゲリアーズに同点2ラン本塁打を許した。3ボール1ストライクと不利なカウントから、中央にスイーパーを投げた結果だった。
大田には後続のノダに二塁打を許し、再び失点のピンチに直面したが、アレドミス・ディアス(32)を左飛、トニー・ケンプ(31)を空振り三振で打ち取り、ほっと一息ついた。
以降、タイラー・ウェード(28)に四球を与えたことで二死一、三塁とするも、ルイーズを三振に仕留めて辛うじてイニングを終えた。
結局、6回限りで降板した大谷は93球を投げて3被安打(2被本塁打)、8奪三振、2四球、3死球、5失点を記録した。大谷が1試合だけで本塁打2本を許したのは、昨年7月23日のアトランタ・ブレーブス戦以来279日ぶりのことだ。
なお、試合は8-7でエンゼルスが勝利している。
(記事提供=OSEN)
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