プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティが韓国に来る。ただ、実は今回が初めての訪韓ではない。
韓国のストリーミングサービスCoupang Playは4月20日、「2023年のCoupang Playシリーズ招待チームとしてマンチェスター・シティとアトレティコ・マドリードを選定し、7月に韓国で試合を行う」と発表した。
「Coupang Playシリーズ」はCoupang Playが主催、主管、中継するスポーツイベント。
昨年には韓国代表FWソン・フンミン(30)らを擁するトッテナム、さらにはセビージャを招待し、「トッテナムvsチームKリーグ」「トッテナムvsセビージャ」の2試合を実施して多くの人気を博した。
ただ、シティが韓国を訪れるのは今回が初めてではない。なんと今から47年前の1976年に訪韓したことがあるのだ。
当時、後に名誉会長も務めるクラブレジェンドのトニー・ブック監督が率いたシティは、1975-1976シーズンのEFLカップ優勝の実績を引っ提げて日韓を訪れるアジアツアーに出た。
まず、5月に日本代表と4回の親善試合を行い、21日に国立競技場で3-0、23日に名古屋市瑞穂競技場で1-0、26日に広島県営競技場で1-0、28日に再び国立競技場で2-0と全勝した。その後、韓国に渡り3試合を実施した。
韓国代表とは30日にソウルの東大門(トンデムン)運動場で初めて対戦し、2-4で敗れた。キム・ソンナムのゴールで先制を奪われたシティは、デニス・スチュワートのゴールで同点に追いついた。
しかし、オウンゴールで再びリードを許すと、シン・ヒョンホの追加点で勝機を奪われた。その後、途中出場のギャリー・オーウェンが1点を返したが、ユ・ドンチュンのダメ押しの4点目で敗戦となった。
2戦目は6月1日、釜山(プサン)の九徳(クドク)運動場で行われ、こちらはシティが3-0で完勝した。ただ、試合中はファン・ジェマンとスチュワートの小競り合いをきっかけに集団乱闘が発生したようだ。
最後の3戦目は6月3日に大邱(テグ)市民運動場で行われ、やはりシティが3-0で勝利した。だが、試合終盤に再び険悪な雰囲気が形成されたという。スチュワートが2戦目で小競り合いを起こしたファン・ジェマンの肩を蹴り、問題となった。
ただ、試合内容とは別に興行面は成功。1戦目は正確な観客数が確認できなかったが、2戦目は5万人、3戦目は2万5000人が訪れたという。シティの訪韓は、当時も相当な関心を集めていたことがわかる。
以降、約50年の月日が流れ、今では韓国からもソン・フンミンをはじめDFキム・ミンジェ(26、ナポリ)、MFイ・ガンイン(22、マジョルカ)など欧州で活躍する選手が続々と登場し、国内で海外サッカーに対する関心は大きく高まっている。それだけに、今回のシティ訪韓はファンから大きな人気を得られるはずだ。
何より、韓国には世界最高の指揮官の一人であるジョゼップ・グアルディオラ監督をはじめ、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(22)、ベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネ(31)、イングランド代表MFジャック・グリーリッシュ(27)など、世界的な名声を持つ選手が訪れる予定だ。
また、アトレティコも名将ディエゴ・シメオネ監督をはじめフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン(32)、オランダ代表FWメンフィス・デパイ(29)、アルゼンチン代表MFロドリゴ・デ・パウル(28)など優秀な選手を多数保有している。
欧州の強豪同士が激突する注目の「Coupang Playシリーズ」は、来る7月30日にソウルワールドカップ競技場で行われる予定だ。
(記事提供=OSEN)
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