米マサチューセッツ州ボストンでは、4月の第3月曜日は「愛国者の日(Patriot's Day)」と定められている。実際には、米北東部のニューイングランドと呼ばれる6州の法定公休日だ。
ボストンでは愛国者の日に、世界で最も歴史のあるマラソン大会「ボストン・マラソン」を開催する。今回、4月17日(現地時間)に行われた第127回大会では、男女ともにケニアの選手が優勝した。
このボストン・マラソン開催に伴い、米メジャーリーグのボストン・レッドソックスは本拠地フェンウェイ・パークでの試合を伝統的に午前11時から行っている。
今年の対戦相手は大谷翔平(28)を擁するロサンゼルス・エンゼルスだった。ただ、突然の大雨によって試合開始が遅延され、途中にも長時間の中断があった。結局、計2時間21分も遅れた。
試合自体は5-4でエンゼルスが勝利し、直近までの3連敗を断ち切った。これで8勝8敗とし、勝率5割を維持した。
この日は大谷が今季4度目の先発登板を果たしたが、3回表途中に大雨が降ったことでシーズン3勝目が雨に流された。大谷は2回まで31球を投げ、3奪三振、1四球、1失点のピッチングを披露していたが、長時間の中断を経ての再開後はタッカー・デービッドソン(27)が継投し、自身は降板となった。
大谷は現在までシーズン2勝とし、防御率は0.86としている。昨年から続く10試合連続2失点以下のチーム記録は維持された。一方の打撃では、「2番・指名打者」として5打数2安打1得点を記録した。
この日、エンゼルスを3連敗の泥沼から救ったヒーローは、昨年11月にミルウォーキー・ブルワーズからのトレードで加入したハンター・レンフローだ。
レンフローは初回に今季4号目となる3ラン本塁打を放つと、2回には自身の遊ゴロの間に三塁走者をホームに帰した。なお、マイク・トラウト(31)は同日欠場した。
対するレッドソックスは、2回までに1-5とされて以降、6回に2点、9回に1点を加えてスコアを1点差に縮めたが、逆転には失敗した。
特に9回では、ラファエル・ディバース(26)の適時打で一死一、二塁のチャンスが続くも、韓国系アメリカ人のロブ・レフスナイダー(32)が空振り三振。最後は「4番・指名打者」の吉田正尚(29)が三飛に倒れ、試合終了となった。
2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では大会史上最多の13打点でベストナインに選ばれるなど、猛打をふるった吉田だが、MLBのシーズン開幕以降は打率0.186、1本塁打、6打点と振るわない結果が続いている。
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