韓国の35歳バレー女帝キム・ヨンギョンが、史上最高額の7億契約を結んだワケ

日本でも活躍した元女子バレー韓国代表キム・ヨンギョン(35)が、韓国Vリーグ女子部史上最高額で契約を結んだ。

【写真】大谷翔平を観戦するキム・ヨンギョン

興国生命ピンクスパイダーズは4月16日、キム・ヨンギョンとのFA契約締結を発表した。

契約期間は1年間で、キム・ヨンギョンは総額7億7500万ウォン(日本円=約7750万円)を受け取る。内訳は年俸4億7500万ウォン(約4750万円)、オプション3億ウォン(約3000万円)だ。

昨年6月に中国の上海ブライトユーベストから興国生命に復帰したキム・ヨンギョンは、2022-2023シーズンのVリーグ女子部で興国生命をレギュラーリーグ優勝に導く活躍を披露し、満場一致でMVPを受賞。

チャンピオン決定戦では惜しくも準優勝に終わったが、圧巻の活躍で興行面でも韓国女子バレーを盛り上げた。

そして、シーズン終了後に自由契約(FA)の権利を獲得。興国生命以外の他チームへの移籍も検討していたというが、最終的に残留を選択した。

(写真提供=KOVO)キム・ヨンギョン

契約に際し「人生で初めて迎えるFAだったので、考えることが多かった。監督のシーズン構想計画が、自分の心を決定させた大きな理由だった。昨シーズン、6000席を埋め尽くしたファンの歓声はまだ鮮明に覚えている。今回惜しくも逃した優勝カップを、来季は必ず勝ち取りたい」と伝えたキム・ヨンギョンは、「これまで多くの配慮をしてくださった興国生命にも感謝の気持ちを伝えたい」と述べた。

キム・ヨンギョンとの契約交渉に心血を注ぎ、エース残留を成功させたマルチェロ・アボンダンツァ監督は、「キム・ヨンギョンはバレー選手として、技術だけでなくメンタル的な部分など、多くの面でチームの良い影響力をもたらせる選手だと思う。彼女のような選手とこれからも一緒にできて幸せだ」と喜びを明かした。

また、興国生命は「興国生命のフランチャイズ・スター、キム・ヨンギョン選手とFA契約を締結できてうれしい。キム・ヨンギョン選手との契約は、来季の統合優勝への第一歩を踏み出したものだと思う。これからも全面的な支援を通じて、名門チームとしてファンに優勝カップをもたらせるように最善を尽くす」と伝えた。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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◇キム・ヨンギョン プロフィール

1988年2月26日生まれ。韓国・京畿道出身。身長192cm。興国生命ピンクスパイダーズ所属。小学4年生からバレーを始め、2005年に新人ドラフト1位で韓国Vリーグの興国生命ピンクスパイダーズに加入。その後、JTマーヴェラス(日本、2009年~2011年)、フェネルバフチェ(トルコ、2011年~2017年)、上海ブライトユーベスト(中国、2017年~2018年)、エジザージュバシュ(トルコ、2018年~2020年)と海外を転々とし、2020-2021シーズンは11年ぶりに復帰した興国生命で活躍、退団後は上海ブライトユーベストでプレーし、2022年6月に興国生命に再復帰した。東京五輪ではキャプテンとして女子バレー韓国代表をベスト4に導いた後、2021年8月12日に代表引退を発表。2019年8月からは『シッパンオンニ(食パンお姉さん)』という名前でYouTubeチャンネルを運営している。

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