日本で活躍した韓国バレー女帝(35)は来季も現役続行?一度は引退示唆も“撤回”匂わせたワケ

気流が変わった。

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元女子バレー韓国代表で“女帝”と呼ばれたキム・ヨンギョン(35、興国生命ピンクスパイダーズ)が、シーズン最終戦を終えて自身の進退を語った。

4月6日、仁川(インチョン)の三山(サムサン)ワールド体育館では興国生命と韓国道路公社ハイパスによる2022-2023シーズンのVリーグ女子部チャンピオン決定戦第5戦が行われた。

結果はセットカウント3-2で韓国道路公社が勝利。これにより、5戦通算3勝2敗で勝ち越した韓国道路公社が2017-2018シーズン以来の優勝を果たした。

本当に35歳?圧倒的すぎる活躍

韓国道路公社はレギュラーリーグを3位で終えたが、ポストシーズンで現代建設ヒルステート(2位)とのプレーオフを勝ち抜き、チャンピオン決定戦ではレギュラーリーグ1位の興国生命も破った。

チャンピオン決定戦で2敗を先行しながら、第3~5戦で全勝して逆転優勝を成し遂げたのは今回の韓国道路公社が史上初だ。

惜しくも準優勝でシーズンを終了したキム・ヨンギョンは試合後、報道陣に今後の進退を率直に明かした。キム・ヨンギョンはシーズン途中、「頂上にいるときに降りたい」と引退に対する考えを口にしたことがある。

だが、この日改めて話を聞くと、多少ニュアンスが変わっていた。

キム・ヨンギョンは「今日も多くのファンの方々が来てくださった。この方々が、私にもっとプレーしてほしいと願っていることを知っている。家族もそうだし、記者の方々も望んでいるようだ。悩んでいる。その点をよく考えて、総合して決めたい」と伝えた。

また、「もう自由契約身分になる。興国生命とも話しているが、可能性は開かれている。肯定的に考えている。しっかり決断したい」と、現役続行の可能性も示唆した。引退より現役続行に傾いているとも感じられる発言だった。

(写真提供=KOVO)キム・ヨンギョン

さまざまな理由とは別に、キム・ヨンギョンは引退するには惜しすぎる技量を依然として誇っている。

今季レギュラーリーグでは669得点で韓国人選手最多得点を記録。チャンピオン決定戦5試合でも120得点をマークした。

平均アタック成功率も46.6%と高く、平均レシーブ効率も52%と高水準だった。もし興国生命が優勝していれば、チャンピオン決定戦のMVPはキム・ヨンギョンだったはずだ。これだけの実力を持つ選手が現役を退いてしまうのはあまりに惜しすぎる。

しかも、キム・ヨンギョンはまたしても優勝することができなかった。

2年前の2020-2021シーズン、トルコのエジザージュバシュから11年ぶり復帰を果たした際には当時のチームメイトの学校いじめ事件があった。中国の上海ブライトユーベストから加入した今季も、シーズン中に未曽有の監督交代ハプニングに見舞われた。

それでも、いずれのシーズンも紆余曲折の末チャンピオン決定戦まで上り詰めたが、最後は準優勝で涙をのんだ。キム・ヨンギョンの選手生活の結末が“サッドエンド”であることを願う人は多くないはずだ。

キム・ヨンギョンはVリーグが誇る最高のスター選手だ。男女部を超え、あるいは韓国スポーツ界全体を見渡しても、キム・ヨンギョンほどのスターは見当たらない。

キム・ヨンギョン一人が引退して韓国バレー界に及ぶ影響は計り知れない。彼女の選択にVリーグ全体が神経をとがらせている。

本人もこの事実をよく理解しているようだ。自分のことだけを考えるのではなく、ファンや大衆、バレー界全体の意見に耳を傾け、現役続行の可能性も開いた。

では、キム・ヨンギョンが現役を続ける場合、来季はどのチームでプレーすることになるだろうか。

キム・ヨンギョンは「ひとまず興国生命と対話をする」と話した。興国生命を率いるマルチェロ・アボンダンツァ監督は、「多くの話はしていないが、ここに残ってプレーすることを願っている。我がチームには潜在力のある若手が多い。キム・ヨンギョンがいてこそ、彼女たちを上手く育てることができる。キム・ヨンギョンはキープレーヤーなので、若い選手たちと一緒に指導したい」と残留を願っていた。

ただ、自由契約(FA)の身分になっただけに、キム・ヨンギョンを望むチームは当然出てくるはずだ。

35歳となった“バレー女帝”はついに引退するのか。はたまた現役続行を決断し、来季も興国生命でプレーするのか、それとも新天地を求めるのか。キム・ヨンギョンの去就に韓国バレー界全体が注目している。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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◇キム・ヨンギョン プロフィール

1988年2月26日生まれ。韓国・京畿道出身。身長192cm。興国生命ピンクスパイダーズ所属。小学4年生からバレーを始め、2005年に新人ドラフト1位で韓国Vリーグの興国生命ピンクスパイダーズに加入。その後、JTマーヴェラス(日本、2009年~2011年)、フェネルバフチェ(トルコ、2011年~2017年)、上海ブライトユーベスト(中国、2017年~2018年)、エジザージュバシュ(トルコ、2018年~2020年)と海外を転々とし、2020-2021シーズンは11年ぶりに復帰した興国生命で活躍、退団後は上海ブライトユーベストでプレーし、2022年6月に興国生命に再復帰した。東京五輪ではキャプテンとして女子バレー韓国代表をベスト4に導いた後、2021年8月12日に代表引退を発表。2019年8月からは『シッパンオンニ(食パンお姉さん)』という名前でYouTubeチャンネルを運営している。

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