“巨人だけ”の日本と対照的な韓国プロ野球 開幕先発10人中8人が助っ人…WBCは投手崩壊で大惨敗

2023年シーズンの韓国プロ野球KBOリーグがいよいよ開幕する。

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しかし、全10球団の開幕投手のうち、韓国人選手はたった2人しかいない。

3月30日、グランドハイアットソウルでは「2023新韓銀行SOL KBOリーグ開幕メディアデー」が行われた。

WBC惨敗の理由がよくわかる?

この席で、全10球団の監督は開幕戦の先発投手を公開した。各球団の開幕投手の顔ぶれは次の通りだ。

SSGランダース:キム・グァンヒョン(34、韓国)

キウム・ヒーローズ:アン・ウジン(23、韓国)

LGツインズ:ケイシー・ケリー(33、アメリカ)

KTウィズ:ウェス・ベンジャミン(29、アメリカ)

KIAタイガース:ショーン・アンダーソン(28、アメリカ)

NCダイノス:エリック・フェッド(30、アメリカ)

サムスン・ライオンズ:デビッド・ブキャナン(33、アメリカ)

ロッテ・ジャイアンツ:ダン・ストレイリー(34、アメリカ)

斗山ベアーズ:ラウル・アルカンタラ(30、ドミニカ共和国)

ハンファ・イーグルス:バーチ・スミス(32、アメリカ)

昨季韓国シリーズ王者のSSGはキム・グァンヒョン、韓国シリーズ準優勝のキウムはアン・ウジンを開幕投手に指名し、韓国人投手を前面に押し出した。

しかし、残りの8球団は外国人投手を開幕戦のマウンドに立たせるという現実的な選択肢を取った。

LGは2019年の加入から4年連続で二桁勝利を達成中のケリー、サムスンは元東京ヤクルトスワローズのブキャナン、ロッテはストレイリー、斗山(トゥサン)は阪神タイガースから復帰したアルカンタラ、ハンファは西武ライオンズから新加入のスミスを起用した。いずれも外国人投手だ。

左からブキャナン、アルカンタラ、スミス

SSGとキウムがキム・グァンヒョン、アン・ウジンの韓国人投手を起用したのは、それぞれが球団のエースだからだ。

SSG率いるキム・ウォンヒョン監督は「キム・グァンヒョンは韓国1番のエースだ。ほかの修飾語は必要ない」とし、キウム率いるホン・ウォンギもアン・ウジンについて「自他共に認める最高の投手だ」と話していた。

KIAが開幕投手の“常連”とも言えるヤン・ヒョンジョン(35)を起用しなかったのが意外な動きとして挙げられる。KIA率いるキム・ジョングク監督が開幕投手を発表しようとした際、場内ではファンがヤン・ヒョンジョンの名前を連呼したが、指揮官は「現在コンディションが最も良い投手」として助っ人のアンダーソンを挙げた。

開幕戦でSSGと対戦するKIAとしては、「キム・グァンヒョン対ヤン・ヒョンジョン」という興行カードを捨ててまで、現実を選んだわけだ。

キム・グァンヒョン

もっとも、日本のセ・リーグ、パ・リーグとは正反対の傾向と言える。セパ全12球団のうち、開幕戦で先発登板する外国人投手は読売ジャイアンツのタイラー・ビーディ(29)のみ。ほかの11球団はいずれも日本人投手だ。

韓国は最近行われた2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で1次ラウンド敗退に終わった。当時はオーストラリアに7-8、日本に4-13と大量失点で敗れるなど、投手陣が崩壊。大会通算防御率は「7.55」で出場20カ国中16位だった。ちなみに、優勝した日本は通算防御率でも圧倒的1位の「2.29」だった。

なお、4月1日に開幕する2023年シーズンのKBOリーグでは、SSGが仁川文鶴(インチョン・ムナク)球場でKIA、斗山が蚕室(チャムシル)球場でロッテ、KTが水原(スウォン)KTウィズパークでLG、キウムがソウル高尺(コチョク)スカイドームでハンファ、サムスンが大邱(テグ)サムスン・ライオンズ・パークでNCと対戦。試合はすべて14時に開始する。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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