1次ラウンド・プールB初戦でオーストラリアと対戦し、7-8の衝撃の敗北。必ず勝たなければならなかった試合だったが、カン・ベクホ(23、KTウィズ)のボーンヘッドや投手陣の乱調などで目も当てられない負け方をしていた。
続く2戦目。これまで数々の因縁が生まれ、ライバルと目していた日本には、4-13の大敗を喫した。結局2連敗となり、自力でのベスト8入りが早くも消えてしまったのだ。
第3戦のチェコ戦は7-3で勝利するも焼け石に水。しかも内容も芳しくなく、1回に一挙5得点したものの、それ以上の追撃は見られなかった。そして13日、オーストラリアがチェコを倒したことで韓国の脱落が確定。3大会連続での1次ラウンド敗退は「大惨事」というほかない。
なお韓国代表選手らは皆、早くから体作りに入った。1月から自費で海外に行き、温暖な場所で調整に励み、「よく体を作っている」と口を揃えていた。
だが、いざ大会に突入すると、明らかにコンディション調整に失敗した選手が多すぎたのだ。特に投手陣が顕著だった。
まず絶対的守護神のコ・ウソク(24、LGツインズ)はオリックス・バファローズとの強化試合で肩を痛め、大会前から問題を抱えることに。負傷直後は「大丈夫だ」としていたが、いざ大会が始まると登板できていない。
ほかにもメジャーでプレーした経験もあるベテランのヤン・ヒョンジョン(35、KIAタイガース)も、オーストラリア戦でアウトカウントを一つも取れずに3失点。そして次世代の韓国野球を担うと目されているク・チャンモ(26、NCダイノス)やキム・ユンシク(22、LGツインズ)、チョン・ウヨン(23、LGツインズ)、イ・ウィリ(20、KIAタイガース)といった若手投手は、少ない登板数で思った通りの働きができていない。
逆に出ずっぱりの選手もいた。キム・ウォンジュンとチョン・チョルウォン(23、斗山ベアーズ)は、2つの強化試合からチェコ戦まで5試合すべてに出場している。ウォン・テインにいたっては強化試合の阪神戦を含む3試合で82球を投げ、13日の中国戦は先発登板するほど酷使されている。