イ・デホは試合後、YouTubeチャンネル『VIDEOMUG』を通じて本音を打ち明けた。
「韓国野球はいつから（可能性を）計算しながら中継をしなければならなくなったのか。どうしてこのような状況に置かれたのか。本当に胸が詰まる思いだ。1勝を収めたが、一度も笑うことができなかった」
そう伝えると、韓国の不振の原因について「四球が多すぎた。投手がマウンドで自分が投げたいところに投げられないということ自体、国家代表として少し不足していたのではないか」と指摘した。
現役時代、日米韓3カ国のリーグを経験したイ・デホは、「アメリカはマイナーリーグからメジャーリーグまで6～7段階あり、日本も2軍、3軍、育成まである。育成で本当に熱心に努力し、2軍でプレーして1軍に上がる」とし、「韓国は少しプレーすれば1軍の機会を与え、1軍と2軍の差をなくそうとしている。私はこれに反対する」と自身の考えを明かした。
「1軍に来たからと言ってすぐに“1軍選手”と呼べるわけではない。1軍で3～5年地道に頑張ってこそ“1軍選手”と言えるのに、1軍で少しプレーしただけで“1軍選手”だと思って安住する姿が多くみられる。そんな現象はもうなくなってほしい」
また、「代表に対する非難が過度だ」という意見に対しては、「明らかに非難されるべき成績だ。（選手たちも）非難される準備はできているだろう。それでも、選手たちはもっと努力すると思うので、非難をしながらも期待もしてほしい」と伝えた。
代表に呼ばれることを光栄に思い、常に最善を尽くしてきたイ・デホだからこそ、WBCで苦戦を強いられる選手たちの気持ちは誰よりもよく理解している。
「選手たちのメンタルは今まで以上に苦しいはずだ。本当に上手くやるために一生懸命準備してきたことは、先輩としてすべて知っている。しかし、これからもっと長く野球をしなければならず、これを乗り越えなければならないことも、選手がしなければならない過程だ」
そう伝えたイ・デホは最後に、「ファンは勝利する試合を観たがっている。だからこそ、明らかにもっと良くなることを見せなければならない」とエールを送った。
“日韓戦”の大敗後、韓国球界のとあるOBは「中国に負けたら話にならない。もし負ければ（韓国に）入ってきてはならない。そのまま日本で社会人野球でもプレーし、国家代表もやめてしまえ。（韓国に）来たいなら船にでも乗って来い」と話していた。
「寸鉄人を刺す」という言葉もあるとはいえ、品格を一つも感じられないようなOBの発言とイ・デホの発言はあまりに対照的だった。
（記事提供＝OSEN）
