初勝利でも崖っぷちの韓国、もはや他国の勝ちを祈るしかない皮肉なワケ【WBC2023】

オーストラリア代表が同日19時から始まる試合で日本代表に大敗し、翌13日にチェコにも敗れてこそ、韓国の準々決勝進出の希望が開かれる。

ただし、オーストラリアが2試合のうち1試合でも勝てば、韓国は中国代表との最終戦の結果と関係なく、1次ラウンド敗退となる。

絶体絶命の危機のなかで始まった試合は、4.2回を1被安打無失点に抑えた先発投手パク・セウン(27、ロッテ・ジャイアンツ)の好投で勝機をつかんだ。パク・セウンは150kmの速球にスローカーブを織り交ぜチェコ打線を封じた。

パク・セウン

打線もこの日だけは勝利への意志を示した。1回裏、リードオフマンで出たパク・コンウ(32、NCダイノス)が二塁打で出塁すると、相手右翼手の送球ミスで三塁まで進む。

そして一死三塁、イ・ジョンフ(24、キウム・ヒーローズ)の適時打で先制すると、後続のパク・ビョンホ(36、KTウィズ)、カン・ベクホ(23、KTウィズ)の連続安打、ヤン・ウィジ(35、斗山ベアーズ)の四球、キム・ヒョンス(35、LGツインズ)の押し出し四球、さらにはトミー・エドマン(27、セントルイス・カージナルス)の適時打などで、初回だけで一挙5点を得た。

機先を制した韓国はさらに、2回裏にキム・ハソン(27、サンディエゴ・パドレス)のソロ本塁打で6-0と点差を離した。試合序盤の勢いではコールドゲーム(5回以降は15点差、7回以降は10点差)も期待できたが、この本塁打以降、これといったチャンスがなかった。

パク・セウンの力投でチェコ打線を抑え続けていた投手陣も、5回途中から登板したクァク・ビン(23、斗山ベアーズ)が7回に先頭2人を塁に出し、続くチョン・チョルウォン(23、斗山ベアーズ)も一死の後に2点適時打を浴び、4点差に縮められた。

キム・ハソンが7回裏にこの日2本目のソロ本塁打を放ち、点差を広げなければ、最終局面まで緊張せざるを得ない展開だった。

キム・ハソン

悪戦苦闘のなかでついに初勝利をもぎ取ったが、韓国の前途は依然としていばらの道だ。オーストラリアの試合結果によって運命が大きく変わるからだ。

特に、同日の試合を含めWBC3試合で明らかになった投手の自信不足と不安定な制球は、若手中心の中国を圧倒できるかどうかに疑問符を残す。

絶対的守護神のコ・ウソク(24、LGツインズ)の負傷でイ・ガンチョル監督の継投計画に乱れが生じたことを考慮しても、チェコ戦で先発登板し、力投を見せたパク・セウンを除いては、投手陣全体がコンディション低下を訴えたことは指摘しなければならない。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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