キム・グァンヒョン(2イニング3被安打4失点)に続きマウンドに上がったウォン・テイン(2イニング2被安打うち1被本塁打)、クァ・ビン(0.2イニング2被安打1失点)、チョン・チョルウォン(0.1イニング1被安打1失点)、キム・ユンシク(0イニング3被安打3失点)、キム・ウォンジュン(0.1イニング2被安打1失点)、チョン・ウヨン(0.2イニング1被安打無失点)、ク・チャンモ(0.1イニング2失点)、イ・ウィリ(0.1イニング3四球無失点)らは制球難で日本打者たちに手を焼いた。
また、投打で完璧な実力差を痛感させられた。野球の基本は投手がストライクを投げることから始まる。2、3球種をどんな状況でもストライク・ゾーンに投げることができてこそ、ボール配合であれ緩急調節であれ、不意を突いたり技巧を働かせることができる。
オーストラリア戦8失点に続き、この日も13点を奪われ、韓国投手は2試合ぶりに21点を献納した。屈辱と表現するにも恥ずかしいほどの結果だ。
冷静に見れば、この日の試合が世界における韓国野球の現実だ。
制球ができない投手がMLB投手のように剛速球を投げることに血眼になっており、指導者はそんな選手たちに制球中心へと方向転換させることができない。
「選手が自分で主導の野球」ももちろん尊重されなければならないが、それは基本ができた選手に限らなければならない。残念ながら、今回のWBCでは投手陣のベテランとされるキム・グァンヒョン、ヤン・ヒョンジョンでさえその技量を発揮できなかった。
オフのときから体作りに力を入れ、異常気象だったとはいえ1カ月ほど海外トレーニングもこなして挑んだ大会だ。コンデション不良を口実にすることはできない。
悪条件の中でも最上のパフォーマンスを発揮するのがプロ最精鋭で構成された代表チームの義務だ。基本と義務を忘れた韓国は3月11日に休息を取ったあと、チェコと戦う。勝っても2ラウンド進出は難しそうだ。
日本戦の大敗は、韓国代表だけでなく、韓国野球全体が重く受け止めなければならない。溜まった水は腐りがちだが、韓国野球は依然として井戸の中にある。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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