敵国で明らかになった韓国野球の現住所。日本戦なので余計に…【WBC2023】

キム・グァンヒョンは2回までは三振5個を奪うなど圧倒的な球威で日本打線を黙らせた。 3回表、ヤン・ウィジの先制2ランとイ・ジョンフのタイムリー打などで3点を奪うまでは、試合の流れを掌握したように見えた。

しかし、3点リードでスタートした3回裏、キム・グァンヒョンは下位打線を相手に連続四球を許し、3安打を相次いで献上してマウンドを降りた。

無死2、3塁で急いでマウンドに上がったウォン・テインが、大谷翔平を申告敬遠で1塁に送り出した後、村上宗隆を内野フライに抑え、危機を乗り越えたようだった。しかし吉田正尚にセンター前タイムリー打を奪われ、逆転を許した。

ウォン・テインが5回裏、近藤健介に投げたチェンジアップ、クァク・ビンが大谷に打たれた内角速球とも失投だった。捕手のヤン・ウィジは外側を要求したが、ボールは打者が好きなコースに入ってしまい痛打を許した。制球が足りないということが、よりによって日本戦でも浮き彫りになってしまった。

パク・ゴンウの本塁打で2点差に追いついた6回裏には、チョン・チョルウォンが速球勝負で一貫し、中野拓夢に3塁打を許した。変化球の制球力が落ちると、速球を次々と投げたが、日本のプロ野球は時速150キロ以上の剛速球投手が多い。同じタイミングで同じ球種を相次いで投げていれば勝ち目がない。

韓国代表の投手運用はこの時からこじれた。チョン・チョルウォンの後に続いたキム・ユンシクはストライクを投げるのに汲々とし、押し出し四球で勢いを失った。

続いて登板したキム・ウォンジュンも連続安打を許し降板。さらに続くク・チャンモも期待外れ。時速150キロ以上のスピードボールを投げるサイドハンドのチョン・ウヨンは3拍子ほど遅れてマウンドに上がった。

韓国は6回まで7人の投手がマウンドに上がったが、しっかり抑えた投手が一人もいなかった。11安打に四死球5つで11点を失う最悪の試合をした。

抑えのコ・ウソクが体の痛みで戦列から離脱したことが、韓国代表の投手運営に大きな変数になったのは仕方がない事実だ。

しかし、短期戦で必須となる継投作戦もなかった。初戦の敗北でベンチが萎縮したのが感じられるほど動けなかった。経験不足という言葉が慰めにもならない。あまりにもレベルの差が克明だった。

何よりもこれといった代案がないということが、さらに大きな問題だ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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