しかし、7回にキム・ウォンジュン(29、ロッテ・ジャイアンツ)が3点本塁打を許し4-5で逆転を許す。
その後、韓国にも巻き返しのきっかけはあったが、代打で出場したカン・ベクホ(23、KTウィズ)が二塁打直後、喜び過ぎたあまりベースから足を離し、その隙を逃さなかった相手内野手によってタッチアウトとなった。結局、8回に救援登板したヤン・ヒョンジョン(34、KIAタイガース)も3点本塁打を打たれ、そのままひざまずいた。
韓国は8回裏に四球で5人が出塁、3点を加えて1点差まで迫ったが、最後の9回で得点に失敗。敗北を受け入れなければならなかった。
4回まで敗色濃厚だった。先発投手のコ・ヨンピョ(31、KTウィズ)が4.1回の間に4奪三振と最善を尽くしたが、4回に初失点の後、5回にソロ本塁打を許して0-2とリードされた。
その過程で韓国打線はオーストラリアの投手を攻略できず、1本の安打、さらには出塁もできなかった。
しかし、5回で雰囲気が急反転した。同回の攻撃、二死一、二塁の状況でヤン・ウィジが左中越えの3点本塁打を放ち、一気に3-2の逆転に成功したのだ。
続く6回もイ・ジョンフが中前安打で出塁すると、パク・ビョンホがフェンス直撃の大型左中越え二塁打を放ち、1点を追加。スコアを4-2とした。
だが、7回からマウンドに挙がったソ・ヒョンジュン(21、KTウィズ)が一死二、三塁の危機で降板すると、救援登板したキム・ウォンジュンが3点本塁打を放たれ、4-5と逆転されてしまう。
それでも、同回裏には再逆転のチャンスがあったが、代打で出場したカン・ベクホが冷や水を浴びせた。
カン・ベクホは3球目を上手く捉え、フェンス直撃の二塁打を放った。しかし、ヒットをあまりに喜びすぎたあまりベースから足を離してしまい、まさかのタッチアウトとなってしまった。東京ドームが凍り付いた瞬間だった。
8回表には救援登板したヤン・ヒョンジョンさえ崩れ、3点本塁打を許し点差は4点に広がった。
ただ、このままでは終われない韓国は、同回裏に3点を追加して1点差に迫る。トミー・エドマン(27、セントルイス・カージナルス)を皮切りに4打者連続四球の押し出しで1点を返すと、キム・ヒョンスの一塁ゴロの間に追加点。後続のパク・コンウ(32、NCダイノス)が死球で出塁し、満塁とすると、途中出場オ・ジファン(32、LGツインズ)の二ゴロの間にもう1点を返した。
その後、9回表ではイ・ヨンチャン(34、NCダイノス)が三者凡退で抑えたが、奇跡は起きなかった。
同回裏、先頭打者エドマンが豪快な左前安打で出塁したが、後続のキム・ハソンとイ・ジョンフが右飛に倒れる。迎えた二死一塁の場面で途中出場のパク・ヘミン(33、LGツインズ)が打席に立つも、盗塁を狙ったエドマンがアウトとなり、試合終了となった。
5回から長短7安打を放った打線は、ヤン・ウィジが2安打1本塁打3打点、パク・ビョンホが1安打1打点と活躍。パク・コンウとイ・ジョンフも1安打1打点、エドマンも1安打を記録したが、後続が続かず追加点が出ず、勝利を得ることができなかった。
投手陣はコ・ヨンピョからイ・ヨンチャンまで7人が継投したが、オーストラリアに3点本塁打を2本許した。
1次ラウンド突破へ重要な初戦を落とした韓国は、翌10日の第2戦で日本代表と対戦する。連敗となれば敗退が濃厚となるだけに、宿命の“日韓戦”へ死に物狂いで臨むはずだ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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