「WBCはとても重要だ。上手くいくと信じている。今最もコンディションが良いと思うが、特にクァク・ビンが一番良いと思う」と、斗山所属選手の投手クァク・ビン(23)を称えたイ・スンヨプ。
続けて、「国際大会はワンサイドゲームが多くない。いくら戦力の差があっても、“韓日戦”のような特殊な試合は雰囲気によって左右される場合が多い」と説明した。
世界ランキング4位の韓国は、東京ドームで行われる1次ラウンド・プールBで日本(1位)、オーストラリア(10位)、チェコ(15位)、中国(30位)と戦う。
プール2位以内に入ってこそ準々決勝進出のチケットが与えられるなか、韓国は客観的な戦力上、オーストラリアと2位の座をかけて争うものと予想される。1次ラウンド突破の分水嶺となるオーストラリアとの初戦は、9日12時より東京ドームで行われる。
イ・スンヨプもオーストラリア戦の重要性を力説した。
「オーストラリア戦は勝たなければならない。(斗山の春季キャンプで)オーストラリアで試合をしたが、良い選手がとても多かった。だが、とにかく油断せず、1回から早く先制点を出さなければならない。点差が開いたとしても、緊張を緩めてはいない」というイ・スンヨプは、「このような試合では、上手くいかなければ4~5回まで試合がこじれる。試合が終わるまで最善を尽くさなければならず、気を引き締める必要がある」と力強く語る。
オーストラリア戦翌日の10日には、日本と待望の“日韓戦”を戦う。
日本にはメジャーで大活躍中の“二刀流”大谷翔平(28、ロサンゼルス・エンゼルス)をはじめ、ダルビッシュ有(36、サンディエゴ・パドレス)や吉田正尚(29、ボストン・レッドソックス)、ラーズ・ヌートバー(25、セントルイス・カージナルス)といったメジャー組中心に一流選手をそろえ、今大会の優勝候補に挙げられている。
だが、イ・スンヨプは「日本が歴代最高のメンバー構成を組んだというが、まったく萎縮する必要はない。ひとまず、我々と彼らの年俸差が大きい」とし、「我々は体一つに突っ込めば良い。東京ドーム5万人のうち4万9000人が日本のファンだろうが、雰囲気に圧倒されてはならない。逆に我々が先制点を取れば、相手がさらに負担を感じるだろう」と助言した。
韓国代表のキープレーヤーには、一塁手や指名打者での出場が見込まれるカン・ベクホ(23、KTウィズ)を挙げた。
その理由については、「カン・ベクホの場合、昨年の不振で年俸が大幅に削られたが、今冬に準備をたくさんした。必死になれば人間は変わる」とし、「中長距離打者のイ・ジョンフと違って、カン・ベクホはいつでも本塁打を打つことができる。東京ドームはスイングスポットに当たれば柵を越えられる。正確度さえ気にすれば良い打球が出るだろう。韓国野球のために、カン・ベクホには活躍してもらいたい」と激励した。
(記事提供=OSEN)