1999年生まれのチョン・チョルウォンは高校卒業後の2018年に斗山(トゥサン)ベアーズに入団したが、翌2019年までの2年間で1軍登板はなく、その後2020~2021年は兵役のためチームを離れていた。
しかし、昨季からチームに本格復帰すると、実質的な1軍デビューシーズンで58試合に登板。4勝3敗23ホールド3セーブ、防御率3.10の活躍で新人王を獲得した。
23ホールドの数字は韓国プロ野球におけるデビューシーズン史上最多記録タイだ。192cmの長身から放つ最速154kmの直球は“石直球”と呼ばれ、“第2のオ・スンファン”とも期待される選手だ。
これらの活躍を評価され、チョン・チョルウォンは今回のWBCで自身初の韓国代表入りを果たした。新人王と代表入りという2つの喜びを連続で味わったのだ。
28日、チョン・チョルウォンは30球を投げて最終チェックを終えた。これからは実戦だ。代表に入れてくれた信頼に必ず報いたいという覚悟がある。
「昨シーズンの1年間が認められたみたいで、とても気分が良いです。認められただけに、イ・ガンチョル監督には良いパフォーマンス、頼もしい姿で報いたいです」
「大会ではきっと自分が必要になる状況が来ると思います。それがどんな状況かはわかりませんが、おそらく勝つ状況でしょう。僕の自信というより、チームとして負けることはないという意味です」
「元々自分の球に対する自信があります。幼い頃から野球を問題なく、上手くやれてきました。今日は変化球を投げて感覚をもう少し身につけたかったですが、国際大会で自分が通じるかどうかはやってみなければわからない。自信があります」
そんなチョン・チョルウォンは“99年5人組”について言及した。チョン・チョルウォンをはじめ、同じ1999年生まれでWBCでの活躍が期待されるクァク・ビン(23、斗山ベアーズ)、チョン・ウヨン(23、LGツインズ)、カン・ベクホ(23、KTウィズ)、キム・ヘソン(24、キウム・ヒーローズ)の5人のことだ。
「1999年生まれの同期皆が上手く、自分としても嬉しいです。幼い頃からお互いに知る仲です。今大会でも僕たち1999年生まれが良い結果を出したいです」というチョン・チョルウォンは、「ただ、自分が昨年やっとデビューしたので、(カン・)ベクホから“偽99”とからかわれます」と笑った。
代表キャンプ中には高校の大先輩であるキム・グァンヒョン(35、SSGランダース)と一緒にいる姿がたびたび捉えられた。
これに対しチョン・チョルウォンは、「僕が学生のときにもよく学校に来て、良い話をして面倒を見てくれました。代表チームでもよく面倒を見てくれます」とし、「自分も後輩が入ってくれば、しっかり面倒を見なければならないと思いました」と伝えた。
そして、「代表に来る前は難しい雰囲気だと思っていましたが、皆が優しくしてくださるので感謝しています。シーズン中に敵同士で対戦した選手とも一緒に練習してご飯を食べるので、新鮮な気分です」と付け加えた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.