この場でクリンスマン監督を発表できてうれしい。一日も早くクリンスマン監督を迎え、成功的な未来を描ける日を迎えたい。
―監督選任過程で戦力強化委員らと疎通がうまくいかなかったという話がある。
委員会に関連して昨日2回目の会議を行った。確実に言えることは、皆が肯定的な反応を示し、共有した。委員会が存在する理由は、一緒に議論し、考えを共有し、会議をするためだ。
その過程で成熟した議論が必要だ。昨日の場合、過去の過程について共有し、(委員会)全体が同意する状況だった。候補群を選定して接触する過程は最初から話した。政策事項で了解を求めたりもし、この部分について十分同意した。
―選任過程ではどのような人々と議論したのか。
一人だけの決定ではない。最初の会議の時も手続きと基準を委員らと共有した。その内容を同意した状態で始めた。
皆が同意した部分は、専門性、経験、動機付け、チームワーク能力、環境的要因などを通じて選任しようということだ。最初にも申し上げたが、すべての状況は白紙の状態から始まった。戦力強化委員会でも同様に議論した。それを共有した機会が確かにあった。基準を満たしている人が誰なのかを検討する過程があった。
その基準を皮切りに、多くの候補者から連絡を受け、十分に関心があり、適合できる候補者と話した。本当に適しているのか、私たちの基準を満たしているのかについて検討した。最終的には5人の候補群を設けた。5人のうち優先順位候補をめぐって交渉を始め、5人は韓国の基準を満たした。クリンスマンを最初に交渉し、全員が同意して最終決定された。戦力強化委員会に昨日全体共有し、同意することが決定された。
―選任までの全過程を具体的に話すと?
最初から白紙の状態で始めた。連絡を受けた監督、念頭に置いている監督たちがいた。候補群のインタビューをすべて準備した。
インタビューをすることになり、大きなテーマはカタールW杯に関する考え方だった。ここには、韓国代表チームの試合も見たかどうかも含まれている。韓国の監督になれば、どのようなスタイルのサッカーをするのかなど、コーチングスタッフについても話し合った。
短期はもとより中長期目標も確認した。どのようなチームワークを通じて代表チームを率いることができるかを確認する手続きも存在した。コミュニケーションや政策など、韓国サッカーに役立つかどうかも尋ねた。
韓国に常駐できるかどうかもチェックした。すべての候補者が異なる背景と経験があるため、オーダーメードの質問もした。これを通じて2週間前頃に最終的に2人を選定した。最初の交渉者はクリンスマンだった。肯定的な答えと韓国サッカーに対する関心があると感じた。モチベーションも十分で、適任者だと思った。
最終決定は戦力強化委員らの同意を得た2月27日だ。
1月30日から2月1日まで最終5人はオンラインミーティングを行った。最初の61人から1月18日までに23人に減らし、1月26日までに候補者5人を協議する過程だった。
―提示した基準でクリンスマンが適していると感じた部分は?
5つの基準以前に人間的な部分が最も必要だと考えた。多様な経験も重要だった。人間的な面を確認するのがもっと難しかった。
多くの候補者が韓国サッカーに関心を持っていたが、クリンスマンの場合、魅力的な部分が多かった。クリンスマンも韓国の監督になることを望んだ。本人自らいつどのように試合をするかについて話した。単なるコーチとしてではなく、管理者としての役割やかなりの動機付けがあると考えた。誰が適しているのか、そしてどれが最高の決定なのかを確認しようとした。代表チームをどのように運営するのかについても確認した。
―候補群に韓国の監督も含まれていたのか。
5人の中には韓国人監督がおらず、61人の中にはいた。5つの基準を考えると、最終候補5人の中に韓国人監督はいなかった。
―具体的にクリンスマンが適任者かどうかをどのように点検したのか。
彼の指導者生活の空白と戦術的な部分に懸念が多かった。サッカーは戦術的なものだけが答えではない。スタープレーヤーを管理しなければならない部分もある。選手たちのメンタリティーも重要だ。それらがすべて行われた時、チームとして調和が発揮される。
クリンスマンはTSG(テクニカルスタディグループ)の一員としてカタールW杯に参加した。戦術的な部分の他にもデータを活用することも有能である。サッカーは4つの局面を語ることができる。韓国は経験も多く、個々の長所が多い。単なる戦術的な部分の他にも、クリンスならではの個性とチームワーク、動機付けがあるリーダーだと思った。
―クリンスマンの韓国在住についての部分は?
契約条件については申し上げにくい。私がしっかり把握している部分ではない。5つの条件を満たし、韓国に居住したい気持ちが大きいということだ。
―コーチ陣の構成は?
クリンスマンも戦術的な部分に強みがある。首席コーチ、韓国コーチは今確認中で、交渉中だ。監督と話さなければならない。今申し上げるのは難しい。コーチングスタッフの構成については木曜日に議論する予定だ。どのようなタイプのコーチを選任するのが良いかについては議論した。
―ベント監督の哲学を受け継ぐと思うのか。
チームにどのように影響を与えるかは、もう少し見守らなければならない。特定監督のスタイルについていくより、韓国的なものを兼ね備えたものが必要だ。ある指導者のスタイルをコピーするのはよくない。韓国サッカーの未来についてたくさん考えた。
―韓国人監督たちに最も足りなかった部分は何だったのか。
最初から(韓国人監督を)排除したわけではなく、引き続き注視した。韓国人と外国人監督の区別を通じて基準を突きつけたわけではない。どの監督が韓国に必要なのかを考えた。5人の最終候補群があまりにも良かったため、残りの候補に会ったりはしなかった。何が足りなかったのかについては申し上げにくい。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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