たとえ格下との対戦といえども、大量得点は自信につながる。サッカー韓国代表がベント監督就任以来の最多得点勝利で、カタールW杯への道に勢いをつけた。
サッカー韓国代表は10月10日、華城(ファソン)総合競技タウン・メインスタジアムでスリランカとのカタールW杯アジア2次予選・第2戦を行い、8-0の大勝を収めた。
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韓国はアジア2次予選で2連勝し、北朝鮮(勝ち点6)と勝ち点で並び、得失点差でグループH首位に躍り出た。
スリランカとの試合では、4ゴールの大活躍を見せたをキム・シンウク(上海申花)を筆頭に、ソン・フンミン(トッテナム・2ゴール)、ファン・ヒチャン(ザルツブルク)、クォン・チャンフン(フライブルク)が得点を記録し、攻撃陣が広くゴールの喜びを味わった。
スリランカ戦の最大の収穫は、韓国代表として決定力不足に苦しんでいた代表選手たちが自信を取り戻したことだ。
代表戦で初めてハットトリックを達成したキム・シンウクは、2018年2月に行われたラトビアとの親善試合以来、1年8カ月ぶりに代表ゴールを決めた。去る9月に所属するトッテナムで活躍し、イングランド・プレミアリーグ「9月の選手」候補に挙がったソン・フンミンは、3月のコロンビアとの親善試合以来、Aマッチ5試合ぶりの得点をマルチゴールで飾った。
また今季チャンピオンズリーグ(CL)で連続ゴールをあげているファン・ヒチャンも、韓国代表としてのゴールは1月のアジアカップ16強戦となったバーレーン戦以来、9カ月ぶりだ。途中投入されて得点したクォン・チャンフンも、2018年3月の北アイルランド戦以来、1年7カ月ぶりにAマッチでゴールを味わった。
ベント監督は、FIFAランキング202位のスリランカを迎え、積極的な4-1-4-1のフォーメーションを試みた。長身キム・シンウクを最前線に置き、2列目にはコンディションが良いソン・フンミン、イ・ガンイン(バレンシア)、ナム・テヒ(アル・サッド)、ファン・ヒチャンを起用して攻撃力の最大化に焦点を合わせた。
この試合90分間に生まれた8回の得点シーンは、ほとんどが個人技ではなく、チームプレーをもとに成し遂げられたため、その意義が大きかった。
前半7分の先制ゴールでは、イ・ガンイン、ホン・チョル、ソン・フンミンの流れるようにパスワークがゴールにつながった。後半11分に生まれた6点目も、DFキム・ミンジェから始まったパスがファン・ヒチャン、ナム・テヒを経てキム・シンウクへとつながり、決定的なシーンとなった。
また前半20分の3点目は、セットプレーからの約束されたプレーから生まれた。イ・ガンインの低くて速いCKを背が高くないファン・ヒチャンがゴールポストに向かって走りこんで頭で合わせ、ゴールが生まれた。
韓国はアジア2次予選8試合のうち、2試合を消化した。まだ先は長いが、スリランカ戦の大勝は残りの試合に好影響をもたらすと思われる。
スリランカ戦で勢いづいた韓国は10月15日、平壌(ピョンヤン)の金日成競技場で北朝鮮と対戦する。平壌遠征のために10月13日に中国・北京へと向かい、14日に平壌入りする。
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