「昨日、飛行機に乗る間もわざと眠らなかった。アメリカに来るときは毎回、時差になれるため疲れていても飛行機で寝ない。昨日宿舎に着いてようやくたくさん寝た。10時からずっと寝ていたが、時差に慣れたようだ」と微笑んだ。
そして、「こんなに飛行機を乗り継いだことはなかった。おかげでマイレージがたくさん貯まったよ」と余裕もうかがわせた。
そんなヤン・ウィジにとって、今回のWBCは“復讐血戦”の舞台でもある。
韓国KBOリーグ最高の捕手と呼ばれる彼は、直近2回の国際大会で深刻な不振に陥った。2019年プレミア12では打率0.087(23打数2安打)、2021年東京五輪では打率0.136(22打数3安打)に終わったのだ。韓国も両大会で宿命のライバル、侍ジャパン(日本代表)に勝つことができなかった。
「今回の国際大会が最後だという考えで臨む。二度も日本にやられたあの悔しさは今も心に残っている。それだけ熱心に準備する。今度こそは見返した。昨日、タブレットで映像を受け取った。一度ずつ見たが、もっと詳しくチェックしたい。日本の野球は接することができる映像も多い」
そう語るヤン・ウィジは、「山田(哲人)に決定的な仕事をたくさんやられた。今回もその山田が出場する。そして、村上(宗隆)も警戒しなければならない」と“韓日戦”の雪辱を誓った。