「日本は変わった。韓国は…」Kリーグ日本人コーチが語る“日韓比較”「強みである組織力を失った」【独占インタビュー】

以降、ホン監督と池田コーチは苦楽を共にしてきた。

2009年U-20W杯でのベスト8はもちろん、2012年ロンドン五輪ではU-23韓国代表を史上初の銅メダルに導くなど、輝かしい成績を収めた。

2014年にはA代表で意気投合し、ブラジルW杯本大会の舞台も踏んだが、結果はグループステージ敗退と初めて失敗を経験した。

2016~2017年には中国の杭州緑城でも監督とコーチの関係を築いた。その後はホン監督が韓国サッカー協会(KFA)専務理事に就き、池田コーチもFC今治やサンフレッチェ広島のフィジカルコーチを務めたため、ともに仕事をすることはなかった。

それでも、2021年にホン監督が蔚山現代の新監督に就任し現場復帰すると、翌2022年には池田コーチが指揮官のオファーを受けて蔚山現代で再会。同年シーズンのKリーグ1(1部)優勝の歓喜をともに味わった。

(写真提供=蔚山現代)池田誠剛コーチ(左)とホン・ミョンボ監督

本紙『スポーツソウル』の取材に応じた池田コーチは、“クラブの首長”ホン・ミョンボと仕事をすることについて「より大きな魅力を感じます」と切り出した。

そして、「そもそも、ホン監督と働きたかったのは同じ価値観のためです」と言うと、次のように続けた。

「代表チームは監督とコーチ陣が相談し、選手を選抜して運営しますが、クラブは歴史やカラーなどを考慮しなければならない。そのような点で、(監督とコーチの間で)トラブルが発生する可能性もありますが、価値観が似ているのでそのようなことはありません」

「どんな価値観がよく合っているのか」という質問には、「上手な選手より、チームのために献身する選手をもっと重要に思うこと」と答えた。

実際、昨季リーグ戦で蔚山現代が17年ぶり優勝を果たせたのは、“スター軍団”のリスクの一つである「主力ではないメンバーに対するマネジメント」が上手く行われたのが大きかった。

「韓国は強みを失った」

蔚山現代で久しぶりにホン監督と手を組んだ池田コーチは、「“指導者”ホン・ミョンボは以前よりも成熟しました」と言う。

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