元中日・李鍾範の息子が初WBCへ 韓国の若き天才イ・ジョンフが活躍誓う「国のために戦う」

愛知県名古屋市出身のイ・ジョンフは高校卒業後の2017シーズンにプロデビューすると、同年のアジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)を皮切りに韓国代表に定着。2018年ジャカルタ・アジア大会、2019年プレミア12、2021年東京五輪と主要な国際大会のほとんどを経験した。

“体力的な負担はないのか”と質問を投げかけてみたが、イ・ジョンフは至って爽やかな笑顔でこう返した。

「若いので大丈夫です。国のためにプレーするのですから、体力は問題になりません。国を代表して試合をできて光栄です。多くの方々の期待にふさわしく、良いプレーをお見せできるように頑張りたいです」

イ・ジョンフは現在まで代表通算24試合に出場し、105打数29安打、3本塁打、打率0.391を記録している。

イ・ジョンフ(左)と父イ・ジョンボム

昨季KBOリーグでは打撃5冠(打率、最多安打、出塁率、長打率、打点)に輝き、MVPまで受賞したが、イ・ジョンフはそれでもまだお腹が空いている。

今月9日、アメリカ出国前に本紙『スポーツソウル』の取材に応じたイ・ジョンフは、「3月開催の試合は初めてなので、どうやって体を作れば良いか実はよくわかりません。それでも、まずコンディションを早く引き上げるためにアメリカへ出国します」と明かした。イ・ジョンフは現在、米ロサンゼルスで打撃フォーム修正などのトレーニングに取り組み、懸命に体を作っている。

WBCで戦いたい相手はアメリカ。同国と対戦するということは、すなわち準決勝まで進むことを意味するからだ。

イ・ジョンフは2023シーズン終了後のメジャー進出を公に宣言している。だからなのか、「メジャーでプレーする現役選手たち全員を相手にしてみたいです」と並々ならぬ思いを明かしていた。

父も戦ったWBCの舞台へ。イ・ジョンフがメジャーリーガーにも劣らない実力を発揮し、KBOを越え世界の舞台でも競争力を証明できるのか注目だ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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