パイレーツの国際スカウトディレクターのビスカイノ氏は、ピッツバーグの地域メディア『ピッツバーグ・ポスト・ガジェット』とのインタビューで「シム・ジュンソクは3番手先発から1番手先発まで成長できる才能がある。さらに、彼の積極的で打者を圧倒するスタイルを見ると、抑え投手も可能だ」とし、「平均以上のファストボールを持っており、2球種目も着実に発展している」と話した。
パイレーツが分析したシム・ジュンソクのファーストボールは、20-80スケール(50をMLBの平均、20を最低、80を最高とし、10毎に区切った7段階に、ハーフグレードと呼ばれる45と55を加えた9段階で評価する方式)で60点を記録した。球団は今後、シム・ジュンソクがスライダーとチェンジアップを追加し、4種の球を駆使するものと予想している。
シム・ジュンソクは徳寿高校1年だった2020年、メジャーも注目に値する活躍を披露し、大きな注目を集めたことがある。当時、すでに高校最高レベルと評されていた彼は、韓国プロ野球のドラフトに参加した場合、最上位指名が有力視されていた。
しかし、2年生、3年生の2年間、負傷と負傷によるトレーニング不足によって制球難に陥ったことがある。
そして進路について悩んでいたシム・ジュンソクは昨夏、韓国球界ではなく、メジャー進出を誓ったのだった。
パイレーツは今回の国際アマチュアドラフトで、契約金総額582万5500ドル(約7億4000万円)を使うことができる。シム・ジュンソクは、パイレーツが選択した有望株の中で最高順位に位置付けているだけに、契約金の規模も相当なものだと見られている。
歴代の韓国人メジャーリーガーの最大契約金は、2001年にアジア人として初めてワールドシリーズに出場した“コリアンサブマリン”キム・ビョンヒョンが、アリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約した225万ドル(約2億9000万円)だった。