W杯直前まで、韓国国内のサッカー関係者の間では「ベント監督が追求する主導的なサッカーはW杯では通用しない」という予想が主だった。韓国がW杯で結果を収めるためには、守備をメインにカウンターから得点を狙うサッカーで戦わなければならないという声も大きかった。
そのような疑う雰囲気のなかでも、ベント監督と選手たちは“ウリ・サッカー(自分たちのサッカー)”が世界の舞台でも通じるという事実を証明した。
決勝トーナメント1回戦では世界最強ブラジルに1-4で完敗したものの、後半戦はより多くボールを所有して前進し、MFペク・スンホ(25、全北現代モータース)のゴールで1点を返した。試合全体の支配率でも42%対45%と対等で、枠内シュート数も6本対10本と大きな差はなかった。
韓国代表からベント監督は去ることになるが、見て楽しいサッカーを駆使する選手たちはチームに残る。
ポルトガル人指揮官が残した遺産を、次の2026年W杯に向けてどのように活用していくのか。最大の課題を抱えた韓国サッカーの新たな4年間が始まる。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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