ロンドン金メダリストで韓国レスリングの“看板”キム・ヒョンウ、東京五輪に赤信号

2019年09月20日 スポーツ一般

韓国レスリングの看板であるキム・ヒョンウ(31)が“有終の美”を飾れないかもしれない。2020年東京五輪の出場権が与えられる世界選手権での不振が理由だ。

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2010年の広州アジア大会に男子レスリング韓国代表として出場したキム・ヒョンウは、もうすぐシニアデビュー10年目を迎える。

東京五輪を最後に選手生活にピリオドを打とうと考えるキム・ヒョンウだが、現在オリンピックへの出場自体が危ぶまれる状況に陥った。

9月14~22日にカザフスタンのアスタナで行われている世界レスリング連合(UWW)主催のレスリング世界選手権で、キム・ヒョンウは9月14日、男子グレコローマン77キロ級の16強戦に臨んだ。

しかしイランのモハマダリ・アブドルハミド・ゲラエイに0-8で敗れ、上位6人に与えられる東京五輪出場権を逃してしまった。77キロ級世界ランク1位の男の寂しい退場となった。

コンディションは悪くなかっただけに、悔しさは大きい。

振り返れば、2012年のロンドン五輪はキム・ヒョンウにとって、レスリング人生の“全盛期”だった。当時、男子グレコローマン66キロ級に出場したキム・ヒョンウは金メダルを獲得し、以降の4年間も着実に上昇し続けた。

2013年のアジア選手権と世界選手権での金メダルに続き、2014年の仁川アジア大会でも金メダルを首にかけた。しかし2016年リオ五輪で誤審の犠牲になってからは、ジェットコースターのような波乱が彼に巻き起こる。

2016年リオ五輪でロシアの選手に敗れたキム・ヒョンウ

2018年に大会2連覇を目指して出場したジャカルタ・アジア大会でキム・ヒョンウは、当時19歳の新鋭アクジョル・マクムドフ(キルギス)に3-7で敗れ、1回戦で脱落した。その後、敗者復活戦でかろうじて生き残り、なんとか銅メダルを手にすることができた。

レスリングという種目の特性上、他のスポーツよりも年齢と体力が結果につながりやすくはあるものの、キム・ヒョンウはそれらを克服するための努力を続けてきた。今年1月には世界選手権を見据えて、俗離山(ソンニサン)で行われた韓国代表チームの強化訓練にも参加し、地道な努力で体力を鍛えた。

キム・ヒョンウには、まだ東京五輪へのチャンスは残されている。残り3回あるクォーター大会で2位以内に入れば、出場権を獲得することができる。

不振が続くキム・ヒョヌは有終の美を飾るべく、再び東京行きのチャレンジを開始する。

キム・ヒョンウ

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