11月5日、「JR東日本カップ2022第96回関東大学サッカーリーグ戦」第21節が行われ、明治大学のリーグ優勝が決まった。
「僕が10年間見ていて、ゼロ失点のゲームが一番多いのが今年のチーム」
大量失点で負けるゲームもあった今年のチームを栗田大輔監督はこう評価した。
「守備のところの集中力が、はまって来れば、すごく強さのあるチームだが、大量失点が出てしまうところを、どういうふうに捉えて、選手が自主的に改善していくかというのが、伸びしろ」だったとし、「そういうなかでも大崩れもせずに、連敗もしないで、同じ相手にも2回負けないで来た。それで優勝が掴めた」と振り返った。
今年のチームの特徴について、「個性がすごく強い。その個性が一つの束になって矢印に向かった時には、すごくいいチームになる」と説明した。
さらに、「完成形の壁の先に、選手自身も気づいていない場所がある。僕がそこを引き出したい。そうすると本当の意味で、みんなに違う領域が見えてくる。チーム自身も、本当に強いチームが出来てくるし、個人としても、その上の世界が見えて来る」と語った。
12日には22節が行われ、中央大学が2部リーグを制覇した。
「4年生の力が大きかった」
中央大学の宮沢正史監督は、最後7試合を4年生中心に戦い、7連勝を成し遂げたことを、優勝の要因に挙げた。
また、多かった失点をなくす取り組みをしたという。
「今までのシステムでは、攻撃でいい形は出来ていたが、守備のところで不安定感があった。今いる選手を見て、(中村)憲剛と相談しながらシステムを変えたが、そこが良かったと今は思う」と明かした。
「いい守備をすることによって、いい攻撃につなげられるということを、選手たちが理解できて、そこからいい形でゴールも生まれていた。そういう部分をこれからも追及して行きたい」
(文=玉 昌浩)
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