サッカー韓国代表は「マルチプレイヤー」の宝庫…あとは“組み合わせ”だけだ

韓国代表の最精鋭メンバーは選び抜かれた。あとは“組み合わせ”だけだ。

9月のAマッチ2試合を控えて発表された韓国代表の招集メンバーを見れば、攻撃陣の構成に関する司令塔の悩みを読み取ることができる。

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ベント監督はキム・シンウク(上海申花)を初めて招集し、MF11人のうち9人を攻撃型やウインガーから選んだ。

彼は「これまでFWを2人抜擢していたが、今回は3人に増やした。今年のアジアカップ後に行った親善試合4試合を見ると、3月の2試合はいずれも4-4-2フォーメーションを使い、6月には3-5-2と4-4-2で対応した。今回の試合でもツートップを起用する可能性がある」と説明した。

ベント監督はアジア予選で、相手チームの密集守備の攻略に焦点を置いている。現体制での攻撃の中心はソン・フンミン(トッテナム)だ。ソン・フンミンとのシナジー効果を生むパートナーを見つけることがカギということだ。

(写真提供=韓国サッカー協会)9月5日に行われた韓国対ジョージアの親善試合。試合は2-2の引き分けに終わった

“マルチプレイヤー”を好むベント監督は、今回も複数のポジションを消化することができる選手たちを中心に招集した。スピード、技術、パワー、高さなど、それぞれの利点が明確な選手たちで、カードも多様といえる。そもそも中心であるソン・フンミンが最前線、2列目、中央、サイドを選ぶことのない選手だ。

制空権に特化したキム・シンウクは、典型的なターゲット型のストライカーだが、ツートップでプレーした経験も豊富。不動のワントップといえるファン・ウィジョ(ボルドー)も、所属チームでウインガーとシャドーストライカーの役割を果たしている。

サイドに分類されたファン・ヒチャン(ザルツブルク)も、所属チームではツートップとしての可能性を示している。クォン・チャンフン(フライブルク)、イ・ジェソン(キール)、キム・ボギョン(蔚山現代)も、2列目のサイドと中央を担える。

DFもそうだ。クォン・ギョンウォン(全北現代)は、センターバックと守備的MFが可能。ホン・チョル(水原三星)、キム・ジンス(全北現代)はスリーバックで左サイドバックを務めてもおかしくないほど、攻撃力が高い。キム・テファンは所属チームの蔚山現代で、右ウイングとサイドバックを頻繁に行き交う。

来る9月10日にトルクメニスタンを相手に行われる、2022年カタールW杯アジア2次予選の第1戦エントリーは、23人だ。9月5日に行ったジョージア戦をもとに、現在のメンバーから2人を外す。

ワントップとツートップ、スリーバックとフォーバック、フラット型MFからダイヤモンド型MFまで、選手たちはいずれもアジア最高クラスだ。あとは彼らをどう組み合わせて最高のチームを作るかという課題だけが残った。

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