4年周期で開催されるアジアカップは、2023年の第18回大会を本来は中国で開催する予定だった。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大を理由に中国が開催を辞退したことで、新たな開催国を募ることに。そこで、韓国が1960年の第2回大会以来、63年ぶりの自国開催へ挑戦状を突き付けた。
韓国はKFA(韓国サッカー協会)のチョン・モンギュ会長や、KFA副会長兼江原FC代表取締役のイ・ヨンピョなどを中心に政府へアジアカップ誘致を提案し、本格的な招致準備に取り組んだ。
当初、開催国には韓国、カタールのほかインドネシアが立候補していたが、最終的には韓国とカタールの一騎打ちに。しかし、韓国は“オイルマネー”を前面に出したカタールの物量作戦に敗れ、誘致に失敗した。
カタールはワールドカップの施設をそのまま使用できることだけでなく、アジアカップの諸費用をすべて支給する条件などを提示したという。
韓国も政府が大々的な支援を示しただけでなく、最近では世界的人気を誇るK-POPボーイズグループBTS(防弾少年団)もメッセージ動画で誘致を積極的にアピールしていたが、最終的にはカタールの前に涙を飲む形となった。